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4月27日
ヨハネ 18
| ヨハネ 18:1 イエスはこれらのことを話《はな》し終《お》えられると、弟《で》子《し》たちとともに、ケデロンの川《かわ》筋《すじ》の向《む》こう側《がわ》に出《で》て行《い》かれた。そこに園《その》があって、イエスは弟《で》子《し》たちといっしょに、そこに入《はい》られた。 ヨハネ 18:2 ところで、イエスを裏《うら》切《ぎ》ろうとしていたユダもその場《ば》所《しょ》を知《し》っていた。イエスがたびたび弟《で》子《し》たちとそこで会《かい》合《ごう》されたからである。 ヨハネ 18:3 そこで、ユダは一隊《たい》の兵《へい》士《し》と、祭《さい》司《し》長《ちょう》、パリサイ人《びと》たちから送《おく》られた役《やく》人《にん》たちを引《ひ》き連《つ》れて、ともしびとたいまつと武《ぶ》器《き》を持《も》って、そこに来《き》た。 ヨハネ 18:4 イエスは自《じ》分《ぶん》の身《み》に起《お》ころうとするすべてのことを知《し》っておられたので、出《で》て来《き》て、「だれを捜《さが》すのか」と彼《かれ》らに言《い》われた。 ヨハネ 18:5 彼《かれ》らは、「ナザレ人《じん》イエスを」と答《こた》えた。イエスは彼《かれ》らに「それはわたしです」と言《い》われた。イエスを裏《うら》切《ぎ》ろうとしていたユダも彼《かれ》らといっしょに立《た》っていた。 ヨハネ 18:6 イエスが彼《かれ》らに、「それはわたしです」と言《い》われたとき、彼《かれ》らはあとずさりし、そして地《ち》に倒《たお》れた。 ヨハネ 18:7 そこで、イエスがもう一度《ど》、「だれを捜《さが》すのか」と問《と》われると、彼《かれ》らは「ナザレ人《じん》イエスを」と言《い》った。 ヨハネ 18:8 イエスは答《こた》えられた。「それはわたしだと、あなたがたに言《い》ったでしょう。もしわたしを捜《さが》しているのなら、この人《ひと》たちはこのままで去《さ》らせなさい。」 ヨハネ 18:9 それは、「あなたがわたしに下《くだ》さった者《もの》のうち、ただのひとりをも失《うしな》いませんでした」とイエスが言《い》われたことばが実《じつ》現《げん》するためであった。 ヨハネ 18:10 シモン・ペテロは、剣《つるぎ》を持《も》っていたが、それを抜《ぬ》き、大《だい》祭《さい》司《し》のしもべを撃《う》ち、右《みぎ》の耳《みみ》を切《き》り落《お》とした。そのしもべの名《な》はマルコスであった。 ヨハネ 18:11 そこで、イエスはペテロに言《い》われた。「剣《つるぎ》をさやに収《おさ》めなさい。父《ちち》がわたしに下《くだ》さった杯《さかずき》を、どうして飲《の》まずにいられよう。」 ヨハネ 18:12 そこで、一隊《たい》の兵《へい》士《し》と千《せん》人《にん》隊《たい》長《ちょう》、それにユダヤ人《じん》から送《おく》られた役《やく》人《にん》たちは、イエスを捕《と》らえて縛《しば》り、 ヨハネ 18:13 まずアンナスのところに連《つ》れて行《い》った。彼《かれ》がその年《とし》の大《だい》祭《さい》司《し》カヤパのしゅうとだったからである。 ヨハネ 18:14 カヤパは、ひとりの人《ひと》が民《たみ》に代《か》わって死《し》ぬことが得《とく》策《さく》である、とユダヤ人《じん》に助《じょ》言《げん》した人《ひと》である。 ヨハネ 18:15 シモン・ペテロともうひとりの弟《で》子《し》は、イエスについて行《い》った。この弟《で》子《し》は大《だい》祭《さい》司《し》の知《し》り合《あ》いで、イエスといっしょに大《だい》祭《さい》司《し》の中《なか》庭《にわ》に入《はい》った。 ヨハネ 18:16 しかし、ペテロは外《そと》で門《もん》のところに立《た》っていた。それで、大《だい》祭《さい》司《し》の知《し》り合《あ》いである、もうひとりの弟《で》子《し》が出《で》て来《き》て、門《もん》番《ばん》の女《おんな》に話《はな》して、ペテロを連《つ》れて入《はい》った。 ヨハネ 18:17 すると、門《もん》番《ばん》のはしためがペテロに、「あなたもあの人《ひと》の弟《で》子《し》ではないでしょうね」と言《い》った。ペテロは、「そんな者《もの》ではない」と言《い》った。 ヨハネ 18:18 寒《さむ》かったので、しもべたちや役《やく》人《にん》たちは、炭《すみ》火《び》をおこし、そこに立《た》って暖《あたた》まっていた。ペテロも彼《かれ》らといっしょに、立《た》って暖《あたた》まっていた。 ヨハネ 18:19 そこで、大《だい》祭《さい》司《し》はイエスに、弟《で》子《し》たちのこと、また、教《おし》えのことについて尋《じん》問《もん》した。 ヨハネ 18:20 イエスは彼《かれ》に答《こた》えられた。「わたしは世《よ》に向《む》かって公《こう》然《ぜん》と話《はな》しました。わたしはユダヤ人《じん》がみな集《あつ》まって来《く》る会《かい》堂《どう》や宮《みや》で、いつも教《おし》えたのです。隠《かく》れて話《はな》したことは何《なに》もありません。 ヨハネ 18:21 なぜ、あなたはわたしに尋《たず》ねるのですか。わたしが人《ひと》々《びと》に何《なに》を話《はな》したかは、わたしから聞《き》いた人《ひと》たちに尋《たず》ねなさい。彼《かれ》らならわたしが話《はな》した事《こと》がらを知《し》っています。」 ヨハネ 18:22 イエスがこう言《い》われたとき、そばに立《た》っていた役《やく》人《にん》のひとりが、「大《だい》祭《さい》司《し》にそのような答《こた》え方《かた》をするのか」と言《い》って、平《ひら》手《て》でイエスを打《う》った。 ヨハネ 18:23 イエスは彼《かれ》に答《こた》えられた。「もしわたしの言《い》ったことが悪《わる》いなら、その悪《わる》い証《しょう》拠《こ》を示《しめ》しなさい。しかし、もし正《ただ》しいなら、なぜ、わたしを打《う》つのか。」 ヨハネ 18:24 アンナスはイエスを、縛《しば》ったままで大《だい》祭《さい》司《し》カヤパのところに送《おく》った。 ヨハネ 18:25 一《いっ》方《ぽう》、シモン・ペテロは立《た》って、暖《あたた》まっていた。すると、人《ひと》々《びと》は彼《かれ》に言《い》った。「あなたもあの人《ひと》の弟《で》子《し》ではないでしょうね。」ペテロは否《ひ》定《てい》して、「そんな者《もの》ではない」と言《い》った。 ヨハネ 18:26 大《だい》祭《さい》司《し》のしもべのひとりで、ペテロに耳《みみ》を切《き》り落《お》とされた人《ひと》の親《しん》類《るい》に当《あ》たる者《もの》が言《い》った。「私が見《み》なかったとでもいうのですか。あなたは園《その》であの人《ひと》といっしょにいました。」 ヨハネ 18:27 それで、ペテロはもう一度《ど》否《ひ》定《てい》した。するとすぐ鶏《に》《わ》が《とり》鳴《な》いた。 ヨハネ 18:28 さて、彼《かれ》らはイエスを、カヤパのところから総《そう》督《とく》官《かん》邸《てい》に連《つ》れて行《い》った。時《とき》は明《あ》け方《がた》であった。彼《かれ》らは、過《すぎ》越《こし》の食《しょく》事《じ》が食《た》べられなくなることのないように、汚《けが》れを受《う》けまいとして、官《かん》邸《てい》に入《はい》らなかった。 ヨハネ 18:29 そこで、ピラトは彼《かれ》らのところに出《で》て来《き》て言《い》った。「あなたがたは、この人《ひと》に対《たい》して何《なに》を告《こく》発《はつ》するのですか。」 ヨハネ 18:30 彼《かれ》らはピラトに答《こた》えた。「もしこの人《ひと》が悪《わる》いことをしていなかったら、私たちはこの人《ひと》をあなたに引《ひ》き渡《わた》しはしなかったでしょう。」 ヨハネ 18:31 そこでピラトは彼《かれ》らに言《い》った。「あなたがたがこの人《ひと》を引《ひ》き取《と》り、自《じ》分《ぶん》たちの律《りっ》法《ぽう》に従《したが》ってさばきなさい。」ユダヤ人《じん》たちは彼《かれ》に言《い》った。「私たちには、だれを死《し》刑《けい》にすることも許《ゆる》されてはいません。」 ヨハネ 18:32 これは、ご自《じ》分《ぶん》がどのような死《し》に方《かた》をされるのかを示《しめ》して話《はな》されたイエスのことばが成《じょう》就《じゅ》するためであった。 ヨハネ 18:33 そこで、ピラトはもう一度《ど》官《かん》邸《てい》に入《はい》って、イエスを呼《よ》んで言《い》った。「あなたは、ユダヤ人《じん》の王《おう》ですか。」 ヨハネ 18:34 イエスは答《こた》えられた。「あなたは、自《じ》分《ぶん》でそのことを言《い》っているのですか。それともほかの人《ひと》が、あなたにわたしのことを話《はな》したのですか。」 ヨハネ 18:35 ピラトは答《こた》えた。「私はユダヤ人《じん》ではないでしょう。あなたの同《どう》国《こく》人《じん》と祭《さい》司《し》長《ちょう》たちが、あなたを私に引《ひ》き渡《わた》したのです。あなたは何《なに》をしたのですか。」 ヨハネ 18:36 イエスは答《こた》えられた。「わたしの国《くに》はこの世《よ》のものではありません。もしこの世《よ》のものであったなら、わたしのしもべたちが、わたしをユダヤ人《じん》に渡《わた》さないように、戦《たたか》ったことでしょう。しかし、事《じ》実《じつ》、わたしの国《くに》はこの世《よ》のものではありません。」 ヨハネ 18:37 そこでピラトはイエスに言《い》った。「それでは、あなたは王《おう》なのですか。」イエスは答《こた》えられた。「わたしが王《おう》であることは、あなたが言《い》うとおりです。わたしは、真《しん》理《り》のあかしをするために生《う》まれ、このことのために世《よ》に来《き》たのです。真《しん》理《り》に属《ぞく》する者《もの》はみな、わたしの声《こえ》に聞《き》き従《したが》います。」 ヨハネ 18:38 ピラトはイエスに言《い》った。「真《しん》理《り》とは何《なん》ですか。」彼《かれ》はこう言《い》ってから、またユダヤ人《じん》たちのところに出《で》て行《い》って、彼《かれ》らに言《い》った。「私は、あの人《ひと》には罪《つみ》を認《みと》めません。 ヨハネ 18:39 しかし、過《すぎ》越《こし》の祭《まつ》りに、私があなたがたのためにひとりの者《もの》を釈《しゃく》放《ほう》するのがならわしになっています。それで、あなたがたのために、ユダヤ人《じん》の王《おう》を釈《しゃく》放《ほう》することにしましょうか。」 ヨハネ 18:40 すると彼《かれ》らはみな、また大《おお》声《ごえ》をあげて、「この人《ひと》ではない。バラバだ」と言《い》った。このバラバは強《ごう》盗《とう》であった。 |
4月28日
ヨハネ 19
| ヨハネ 19:1 そこで、ピラトはイエスを捕《と》らえて、むち打《う》ちにした。 ヨハネ 19:2 また、兵《へい》士《し》たちは、いばらで冠《かんむり》を編《あ》んで、イエスの頭《あたま》にかぶらせ、紫《むらさき》色《いろ》の着《き》物《もの》を着《き》せた。 ヨハネ 19:3 彼《かれ》らは、イエスに近《ちか》寄《よ》っては、「ユダヤ人《じん》の王《おう》さま。ばんざい」と言《い》い、またイエスの顔《かお》を平《ひら》手《て》で打《う》った。 ヨハネ 19:4 ピラトは、もう一度《ど》外《そと》に出《で》て来《き》て、彼《かれ》らに言《い》った。「よく聞《き》きなさい。あなたがたのところにあの人《ひと》を連《つ》れ出《だ》して来《き》ます。あの人《ひと》に何《なん》の罪《つみ》も見《み》られないということを、あなたがたに知《し》らせるためです。」 ヨハネ 19:5 それでイエスは、いばらの冠《かんむり》と《む》紫《らさ》《き》色《いろ》の着《き》物《もの》を着《つ》けて、出《で》て来《こ》られた。するとピラトは彼《かれ》らに「さあ、この人《ひと》です」と言《い》った。 ヨハネ 19:6 祭《さい》司《し》長《ちょう》たちや役《やく》人《にん》たちはイエスを見《み》ると、激《はげ》しく叫《さけ》んで、「十《じゅう》字《じ》架《か》につけろ。十《じゅう》字《じ》架《か》につけろ」と言《い》った。ピラトは彼《かれ》らに言《い》った。「あなたがたがこの人《ひと》を引《ひ》き取《と》り、十《じゅう》字《じ》架《か》につけなさい。私はこの人《ひと》には罪《つみ》を認《みと》めません。」 ヨハネ 19:7 ユダヤ人《じん》たちは彼《かれ》に答《こた》えた。「私たちには律《りっ》法《ぽう》があります。この人《ひと》は自《じ》分《ぶん》を神《かみ》の子《こ》としたのですから、律《りっ》法《ぽう》によれば、死《し》に当《あ》たります。」 ヨハネ 19:8 ピラトは、このことばを聞《き》くと、ますます恐《おそ》れた。 ヨハネ 19:9 そして、また官《かん》邸《てい》に入《はい》って、イエスに言《い》った。「あなたはどこの人《ひと》ですか。」しかし、イエスは彼《かれ》に何《なん》の答《こた》えもされなかった。 ヨハネ 19:10 そこで、ピラトはイエスに言《い》った。「あなたは私に話《はな》さないのですか。私にはあなたを釈《しゃく》放《ほう》する権《けん》威《い》があり、また十《じゅう》字《じ》架《か》につける権《けん》威《い》があることを、知《し》らないのですか。」 ヨハネ 19:11 イエスは答《こた》えられた。「もしそれが上《うえ》から与《あた》えられているのでなかったら、あなたにはわたしに対《たい》して何《なん》の権《けん》威《い》もありません。ですから、わたしをあなたに渡《わた》した者《もの》に、もっと大《おお》きい罪《つみ》があるのです。」 ヨハネ 19:12 こういうわけで、ピラトはイエスを釈《しゃく》放《ほう》しようと努《ど》力《りょく》した。しかし、ユダヤ人《じん》たちは激《はげ》しく叫《さけ》んで言《い》った。「もしこの人《ひと》を釈《しゃく》放《ほう》するなら、あなたはカイザルの味《み》方《かた》ではありません。自《じ》分《ぶん》を王《おう》だとする者《もの》はすべて、カイザルにそむくのです。」 ヨハネ 19:13 そこでピラトは、これらのことばを聞《き》いたとき、イエスを外《そと》に引《ひ》き出《だ》し、敷《しき》石《いし》(ヘブル語《ご》ではガバタ)と呼《よ》ばれる場《ば》所《しょ》で、裁《さい》判《ばん》の席《せき》に着《つ》いた。 ヨハネ 19:14 その日《ひ》は過《すぎ》越《こし》の備《そな》え日《び》で、時《とき》は第《だい》六時《じ》ごろであった。ピラトはユダヤ人《じん》たちに言《い》った。「さあ、あなたがたの王《おう》です。」 ヨハネ 19:15 彼《かれ》らは激《はげ》しく叫《さけ》んだ。「除《のぞ》け。除《のぞ》け。十《じゅう》字《じ》架《か》につけろ。」ピラトは彼《かれ》らに言《い》った。「あなたがたの王《おう》を私が十《じゅう》字《じ》架《か》につけるのですか。」祭《さい》司《し》長《ちょう》たちは答《こた》えた。「カイザルのほかには、私たちに王《おう》はありません。」 ヨハネ 19:16 そこでピラトは、そのとき、イエスを、十《じゅう》字《じ》架《か》につけるため彼《かれ》らに引《ひ》き渡《わた》した。 ヨハネ 19:17 彼《かれ》らはイエスを受《う》け取《と》った。そして、イエスはご自《じ》分《ぶん》で十《じゅう》字《じ》架《か》を負《お》って、「どくろの地《ち》」という場《ば》所《しょ》(ヘブル語《ご》でゴルゴタと言《い》われる)に出《で》て行《い》かれた。 ヨハネ 19:18 彼《かれ》らはそこでイエスを十《じゅう》字《じ》架《か》につけた。イエスといっしょに、ほかのふたりの者《もの》をそれぞれ両《りょう》側《がわ》に、イエスを真《ま》ん中《なか》にしてであった。 ヨハネ 19:19 ピラトは罪《ざい》状《じょう》書《が》きも書《か》いて、十《じゅう》字《じ》架《か》の上《うえ》に掲《かか》げた。それには「ユダヤ人《じん》の王《おう》ナザレ人《じん》イエス」と書《か》いてあった。 ヨハネ 19:20 それで、大《おお》ぜいのユダヤ人《じん》がこの罪《ざい》状《じょう》書《が》きを読《よ》んだ。イエスが十《じゅう》字《じ》架《か》につけられた場《ば》所《しょ》は都《みやこ》に近《ちか》かったからである。またそれはヘブル語《ご》、ラテン語《ご》、ギリシヤ語《ご》で書《か》いてあった。 ヨハネ 19:21 そこで、ユダヤ人《じん》の祭《さい》司《し》長《ちょう》たちがピラトに、「ユダヤ人《じん》の王《おう》、と書《か》かないで、彼《かれ》はユダヤ人《じん》の王《おう》と自《じ》称《しょう》した、と書《か》いてください」と言《い》った。 ヨハネ 19:22 ピラトは答《こた》えた。「私の書《か》いたことは私が書《か》いたのです。」 ヨハネ 19:23 さて、兵《へい》士《し》たちは、イエスを十《じゅう》字《じ》架《か》につけると、イエスの着《き》物《もの》を取《と》り、ひとりの兵《へい》士《し》に一つずつあたるよう四《し》分《ぶん》した。また下《した》着《ぎ》をも取《と》ったが、それは上《うえ》から全《ぜん》部《ぶ》一つに織《お》った、縫《ぬ》い目《め》なしのものであった。 ヨハネ 19:24 そこで彼《かれ》らは互《たが》いに言《い》った。「それは裂《さ》かないで、だれの物《もの》になるか、くじを引《ひ》こう。」それは、「彼《かれ》らはわたしの着《き》物《もの》を分《わ》け合《あ》い、わたしの下《した》着《ぎ》のためにくじを引《ひ》いた」という聖《せい》書《しょ》が成《じょう》就《じゅ》するためであった。 ヨハネ 19:25 兵《へい》士《し》たちはこのようなことをしたが、イエスの十《じゅう》字《じ》架《か》のそばには、イエスの母《はは》と母《はは》の姉《し》妹《まい》と、クロパの妻《つま》のマリヤとマグダラのマリヤが立《た》っていた。 ヨハネ 19:26 イエスは、母《はは》と、そばに立《た》っている愛《あい》する弟《で》子《し》とを見《み》て、母《はは》に「女《おんな》の方《かた》。そこに、あなたの息《むす》子《こ》がいます」と言《い》われた。 ヨハネ 19:27 それからその弟《で》子《し》に「そこに、あなたの母《はは》がいます」と言《い》われた。その時《とき》から、この弟《で》子《し》は彼《かの》女《じょ》を自《じ》分《ぶん》の家《いえ》に引《ひ》き取《と》った。 ヨハネ 19:28 この後《のち》、イエスは、すべてのことが完《かん》了《りょう》したのを知《し》って、聖《せい》書《しょ》が成《じょう》就《じゅ》するために、「わたしは渇《かわ》く」と言《い》われた。 ヨハネ 19:29 そこには酸《す》いぶどう酒《しゅ》のいっぱい入《はい》った入《い》れ物《もの》が置《お》いてあった。そこで彼《かれ》らは、酸《す》いぶどう酒《しゅ》を含《ふく》んだ海《かい》綿《めん》をヒソプの枝《えだ》につけて、それをイエスの口《くち》もとに差《さ》し出《だ》した。 ヨハネ 19:30 イエスは、酸《す》いぶどう酒《しゅ》を受《う》けられると、「完《かん》了《りょう》した」と言《い》われた。そして、頭《あたま》をたれて、霊《れい》をお渡《わた》しになった。 ヨハネ 19:31 その日《ひ》は備《そな》え日《び》であったため、ユダヤ人《じん》たちは安《あん》息《そく》日《にち》に(その安《あん》息《そく》日《にち》は大《おお》いなる日《ひ》であったので)3)、死《し》体《たい》を十《じゅう》字《じ》架《か》の上《うえ》に残《のこ》しておかないように、すねを折《お》ってそれを取《と》りのける処《しょ》置《ち》をピラトに願《ねが》った。 ヨハネ 19:32 それで、兵《へい》士《し》たちが来《き》て、イエスといっしょに《じ》十《ゅう》字《じ》架《か》につけられた第《だい》一の者《もの》と、もうひとりの者《もの》とのすねを折《お》った。 ヨハネ 19:33 しかし、イエスのところに来《く》ると、イエスがすでに死《し》んでおられるのを認《みと》めたので、そのすねを折《お》らなかった。 ヨハネ 19:34 しかし、兵《へい》士《し》のうちのひとりがイエスのわき腹《ばら》を槍《やり》で突《つ》き刺《さ》した。すると、ただちに血《ち》と水《みず》が出《で》て来《き》た。 ヨハネ 19:35 それを目《もく》撃《げき》した者《もの》があかしをしているのである。そのあかしは真《しん》実《じつ》である。その人《ひと》が、あなたがたにも信《しん》じさせるために、真《しん》実《じつ》を話《はな》すということをよく知《し》っているのである。 ヨハネ 19:36 この事《こと》が起《お》こったのは、「彼《かれ》の骨《ほね》は一つも砕《くだ》かれない」という聖《せい》書《しょ》のことばが成《じょう》就《じゅ》するためであった。 ヨハネ 19:37 また聖《せい》書《しょ》の別《べつ》のところには、「彼《かれ》らは自《じ》分《ぶん》たちが突《つ》き刺《さ》した方《かた》を見《み》る」と言《い》われているからである。 ヨハネ 19:38 そのあとで、イエスの弟《で》子《し》ではあったがユダヤ人《じん》を恐《おそ》れてそのことを隠《かく》していたアリマタヤのヨセフが、イエスのからだを取《と》りかたづけたいとピラトに願《ねが》った。それで、ピラトは許《きょ》可《か》を与《あた》えた。そこで彼《かれ》は来《き》て、イエスのからだを取《と》り降《お》ろした。 ヨハネ 19:39 前《まえ》に、夜《よる》イエスのところに来《き》たニコデモも、没《もつ》薬《やく》とアロエを混《ま》ぜ合《あ》わせたものをおよそ三十キログラムばかり持《も》って、やって来《き》た。 ヨハネ 19:40 そこで、彼《かれ》らはイエスのからだを取《と》り、ユダヤ人《じん》の埋《まい》葬《そう》の習《しゅう》慣《かん》に従《したが》って、それを香《こう》料《りょう》といっしょに亜《あ》麻《ま》布《ぬの》で巻《ま》いた。 ヨハネ 19:41 イエスが十《じゅう》字《じ》架《か》につけられた場《ば》所《しょ》に園《その》があって、そこには、まだだれも葬《ほうむ》られたことのない新《あたら》しい墓《はか》があった。 ヨハネ 19:42 その日《ひ》がユダヤ人《じん》の備《そな》え日《び》であったため、墓《はか》が近《ちか》かったので、彼《かれ》らはイエスをそこに納《おさ》めた。 |
4月29日
ヨハネ 20
| ヨハネ 20:1 さて、週《しゅう》の初《はじ》めの日《ひ》に、マグダラのマリヤは、朝《あさ》早《はや》くまだ暗《くら》いうちに墓《はか》に来《き》た。そして、墓《はか》から石《いし》が取《と》りのけてあるのを見《み》た。 ヨハネ 20:2 それで、走《はし》って、シモン・ペテロと、イエスが愛《あい》された、もうひとりの弟《で》子《し》とのところに来《き》て、言《い》った。「だれかが墓《はか》から主《しゅ》を取《と》って行《い》きました。主《しゅ》をどこに置《お》いたのか、私たちにはわかりません。」 ヨハネ 20:3 そこでペテロともうひとりの弟《で》子《し》は外《そと》に出《で》て来《き》て、墓《はか》のほうへ行《い》った。 ヨハネ 20:4 ふたりはいっしょに走《はし》ったが、もうひとりの弟《で》子《し》がペテロよりも速《はや》かったので、先《さき》に墓《はか》に着《つ》いた。 ヨハネ 20:5 そして、からだをかがめてのぞき込《こ》み、亜《あ》麻《ま》布《ぬの》が置《お》いてあるのを見《み》たが、中《なか》に入《はい》らなかった。 ヨハネ 20:6 シモン・ペテロも彼《かれ》に続《つづ》いて来《き》て、墓《はか》に入《はい》り、亜《あ》麻《ま》布《ぬの》が置《お》いてあって、 ヨハネ 20:7 イエスの頭《あたま》に巻《ま》かれていた布《ぬの》切《ぎ》れは、亜《あ》麻《ま》布《ぬの》といっしょにはなく、離《はな》れた所《ところ》に巻《ま》かれたままになっているのを見《み》た。 ヨハネ 20:8 そのとき、先《さき》に墓《はか》に着《つ》いたもうひとりの弟《で》子《し》も入《はい》って来《き》た。そして、見《み》て、信《しん》じた。 ヨハネ 20:9 彼《かれ》らは、イエスが死《し》人《にん》の中《なか》からよみがえらなければならないという聖《せい》書《しょ》を、まだ理《り》解《かい》していなかったのである。 ヨハネ 20:10 それで、弟《で》子《し》たちはまた自《じ》分《ぶん》のところに帰《かえ》って行《い》った。 ヨハネ 20:11 しかし、マリヤは外《そと》で墓《はか》のところにたたずんで泣《な》いていた。そして、泣《な》きながら、からだをかがめて墓《はか》の中《なか》をのぞき込《こ》んだ。 ヨハネ 20:12 すると、ふたりの御《み》使《つか》いが、イエスのからだが置《お》かれていた場《ば》所《しょ》に、ひとりは頭《あたま》のところに、ひとりは足《あし》のところに、白《しろ》い衣《ころも》をまとってすわっているのが見《み》えた。 ヨハネ 20:13 彼《かれ》らは彼《かの》女《じょ》に言《い》った。「なぜ泣《な》いているのですか。」彼《かの》女《じょ》は言《い》った。「だれかが私の主《しゅ》を取《と》って行《い》きました。どこに置《お》いたのか、私にはわからないのです。」 ヨハネ 20:14 彼《かの》女《じょ》はこう言《い》ってから、うしろを振《ふ》り向《む》いた。すると、イエスが立《た》っておられるのを見《み》た。しかし、彼《かの》女《じょ》にはイエスであることがわからなかった。 ヨハネ 20:15 イエスは彼《かの》女《じょ》に言《い》われた。「なぜ泣《な》いているのですか。だれを捜《さが》しているのですか。」彼《かの》女《じょ》は、それを園《その》の管《かん》理《り》人《にん》だと思《おも》って言《い》った。「あなたが、あの方《かた》を運《はこ》んだのでしたら、どこに置《お》いたのか言《い》ってください。そうすれば私が引《ひ》き取《と》ります。」 ヨハネ 20:16 イエスは彼《かの》女《じょ》に言《い》われた。「マリヤ。」彼《かの》女《じょ》は振《ふ》り向《む》いて、ヘブル語《ご》で、「ラボニ(すなわち、先《せん》生《せい》)」とイエスに言《い》った。 ヨハネ 20:17 イエスは彼《かの》女《じょ》に言《い》われた。「わたしにすがりついていてはいけません。わたしはまだ父《ちち》のもとに上《のぼ》っていないからです。わたしの兄《きょう》弟《だい》たちのところに行《い》って、彼《かれ》らに『わたしは、わたしの父《ちち》またあなたがたの父《ちち》、わたしの神《かみ》またあなたがたの神《かみ》のもとに上《のぼ》る』と告《つ》げなさい。」 ヨハネ 20:18 マグダラのマリヤは、行《い》って、「私は主《しゅ》にお目《め》にかかりました」と言《い》い、また、主《しゅ》が彼《かの》女《じょ》にこれらのことを話《はな》されたと弟《で》子《し》たちに告《つ》げた。 ヨハネ 20:19 その日《ひ》、すなわち週《しゅう》の初《はじ》めの日《ひ》の夕《ゆう》方《がた》のことであった。弟《で》子《し》たちがいた所《ところ》では、ユダヤ人《じん》を恐《おそ》れて戸《と》がしめてあったが、イエスが来《こ》られ、彼《かれ》らの中《なか》に立《た》って言《い》われた。「平《へい》安《あん》があなたがたにあるように。」 ヨハネ 20:20 こう言《い》ってイエスは、その手《て》とわき腹《ばら》を彼《かれ》らに示《しめ》された。弟《で》子《し》たちは、主《しゅ》を見《み》て喜《よろこ》んだ。 ヨハネ 20:21 イエスはもう一度《ど》、彼《かれ》らに言《い》われた。「平《へい》安《あん》があなたがたにあるように。父《ちち》がわたしを遣《つか》わしたように、わたしもあなたがたを遣《つか》わします。」 ヨハネ 20:22 そして、こう言《い》われると、彼《かれ》らに息《いき》を吹《ふ》きかけて言《い》われた。「聖《せい》霊《れい》を受《う》けなさい。 ヨハネ 20:23 あなたがたがだれかの罪《つみ》を赦《ゆる》すなら、その人《ひと》の罪《つみ》は赦《ゆ》さ《る》れ、あなたがたがだれかの罪《つみ》をそのまま残《のこ》すなら、それはそのまま残《のこ》ります。」 ヨハネ 20:24 十二弟《で》子《し》のひとりで、デドモと呼《よ》ばれるトマスは、イエスが来《こ》られたときに、彼《かれ》らといっしょにいなかった。 ヨハネ 20:25 それで、ほかの弟《で》子《し》たちが彼《かれ》に「私たちは主《しゅ》を見《み》た」と言《い》った。しかし、トマスは彼《かれ》らに「私は、その手《て》に釘《くぎ》の跡《あと》を見《み》、私の指《ゆび》を釘《くぎ》のところに差《さ》し入《い》れ、また私の手《て》をそのわきに差《さ》し入《い》れてみなければ、決《けっ》して信《しん》じません」と言《い》った。 ヨハネ 20:26 八《よう》日《か》後《のち》に、弟《で》子《し》たちはまた室《しつ》内《ない》におり、トマスも彼《かれ》らといっしょにいた。戸《と》が閉《と》じられていたが、イエスが来《き》て、彼《かれ》らの中《なか》に立《た》って「平《へい》安《あん》があなたがたにあるように」と言《い》われた。 ヨハネ 20:27 それからトマスに言《い》われた。「あなたの指《ゆび》をここにつけて、わたしの手《て》を見《み》なさい。手《て》を伸《の》ばして、わたしのわきに差《さ》し入《い》れなさい。信《しん》じない者《もの》にならないで、信《しん》じる者《もの》になりなさい。」 ヨハネ 20:28 トマスは答《こた》えてイエスに言《い》った。「私の主《しゅ》。私の神《かみ》。」 ヨハネ 20:29 イエスは彼《かれ》に言《い》われた。「あなたはわたしを見《み》たから信《しん》じたのですか。見《み》ずに信《しん》じる者《もの》は幸《さいわ》いです。」 ヨハネ 20:30 この書《しょ》には書《か》かれていないが、まだほかの多《おお》くのしるしをも、イエスは弟《で》子《し》たちの前《まえ》で行《おこな》われた。 ヨハネ 20:31 しかし、これらのことが書《か》かれたのは、イエスが神《かみ》の子《こ》キリストであることを、あなたがたが信《しん》じるため、また、あなたがたが信《しん》じて、イエスの御《み》名《な》によっていのちを得《え》るためである。 |
4月30日
ヨハネ 21
| ヨハネ 21:1 この後《のち》、イエスはテベリヤの湖《こ》畔《はん》で、もう一度《ど》ご自《じ》分《ぶん》を弟《で》子《し》たちに現《あらわ》された。その現《あらわ》された次《し》第《だい》はこうであった。 ヨハネ 21:2 シモン・ペテロ、デドモと呼《よ》ばれるトマス、ガリラヤのカナのナタナエル、ゼベダイの子《こ》たち、ほかにふたりの弟《で》子《し》がいっしょにいた。 ヨハネ 21:3 シモン・ペテロが彼《かれ》らに言《い》った。「私は漁《りょう》に行《い》く。」彼《かれ》らは言《い》った。「私たちもいっしょに行《い》きましょう。」彼《かれ》らは出《で》かけて、小《こ》舟《ぶね》に乗《の》り込《こ》んだ。しかし、その夜《よ》は何《なに》もとれなかった。 ヨハネ 21:4 夜《よ》が明《あ》けそめたとき、イエスは岸《きし》べに立《た》たれた。けれども弟《で》子《し》たちには、それがイエスであることがわからなかった。 ヨハネ 21:5 イエスは彼《かれ》らに言《い》われた。「子《こ》どもたちよ。食《た》べる物《もの》がありませんね。」彼《かれ》らは答《こた》えた。「はい。ありません。」 ヨハネ 21:6 イエスは彼《かれ》らに言《い》われた。「舟《ふね》の右《みぎ》側《がわ》に網《あみ》をおろしなさい。そうすれば、とれます。」そこで、彼《かれ》らは網《あみ》をおろした。すると、おびただしい魚《うお》のために、網《あみ》を引《ひ》き上《あ》げることができなかった。 ヨハネ 21:7 そこで、イエスの愛《あい》されたあの弟《で》子《し》がペテロに言《い》った。「主《しゅ》です。」すると、シモン・ペテロは、主《しゅ》であると聞《き》いて、裸《はだか》だったので、上《うわ》着《ぎ》をまとって、湖《みずうみ》に飛《と》び込《こ》んだ。 ヨハネ 21:8 しかし、ほかの弟《で》子《し》たちは、魚《うお》の満《み》ちたその網《あみ》を引《ひ》いて、小《こ》舟《ぶね》でやって来《き》た。陸《りく》地《ち》から遠《とお》くなく、百メートル足《た》らずの距《きょ》離《り》だったからである。 ヨハネ 21:9 こうして彼《かれ》らが陸《りく》地《ち》に上《あ》がったとき、そこに炭《すみ》火《び》とその上《うえ》に載《の》せた魚《うお》と、パンがあるのを見《み》た。 ヨハネ 21:10 イエスは彼《かれ》らに言《い》われた。「あなたがたの今《いま》とった魚《うお》を幾《いく》匹《ひき》か持《も》って来《き》なさい。」 ヨハネ 21:11 シモン・ペテロは舟《ふね》に上《あ》がって、網《あみ》を陸《りく》地《ち》に引《ひ》き上《あ》げた。それは百五十三匹《びき》の大《おお》きな魚《うお》でいっぱいであった。それほど多《おお》かったけれども、網《あみ》は破《やぶ》れなかった。 ヨハネ 21:12 イエスは彼《かれ》らに言《い》われた。「さあ来《き》て、朝《あさ》の食《しょく》事《じ》をしなさい。」弟《で》子《し》たちは主《しゅ》であることを知《し》っていたので、だれも「あなたはどなたですか」とあえて尋《たず》ねる者《もの》はいなかった。 ヨハネ 21:13 イエスは来《き》て、パンを取《と》り、彼《かれ》らにお与《あた》えになった。また、魚《うお》も同《おな》じようにされた。 ヨハネ 21:14 イエスが、死《し》人《にん》の中《なか》からよみがえってから、弟《で》子《し》たちにご自《じ》分《ぶん》を現《あらわ》されたのは、すでにこれで三度《ど》目《め》である。 ヨハネ 21:15 彼《かれ》らが食《しょく》事《じ》を済《す》ませたとき、イエスはシモン・ペテロに言《い》われた。「ヨハネの子《こ》シモン。あなたは、この人《ひと》たち以《い》上《じょう》に、わたしを愛《あい》しますか。」ペテロはイエスに言《い》った。「はい。主《しゅ》よ。私があなたを愛《あい》することは、あなたがご存《ぞん》じです。」イエスは彼《かれ》に言《い》われた。「わたしの小《こ》羊《ひつじ》を飼《か》いなさい。」 ヨハネ 21:16 イエスは再《ふたた》び彼《かれ》に言《い》われた。「ヨハネの子《こ》シモン。あなたはわたしを愛《あい》しますか。」ペテロはイエスに言《い》った。「はい。主《しゅ》よ。私があなたを愛《あい》することは、あなたがご存《ぞん》じです。」イエスは彼《かれ》に言《い》われた。「わたしの羊《ひつじ》を牧《ぼく》しなさい。」 ヨハネ 21:17 イエスは三度《ど》ペテロに言《い》われた。「ヨハネの子《こ》シモン。あなたはわたしを愛《あい》しますか。」ペテロは、イエスが三度《ど》「あなたはわたしを愛《あい》しますか」と言《い》われたので、心《こころ》を痛《いた》めてイエスに言《い》った。「主《しゅ》よ。あなたはいっさいのことをご存《ぞん》じです。あなたは、私があなたを愛《あい》することを知《し》っておいでになります。」イエスは彼《かれ》に言《い》われた。「わたしの羊《ひつじ》を飼《か》いなさい。 ヨハネ 21:18 まことに、まことに、あなたに告《つ》げます。あなたは若《わか》かった時《とき》には、自《じ》分《ぶん》で帯《おび》を締《し》めて、自《じ》分《ぶん》の歩《ある》きたい所《ところ》を歩《ある》きました。しかし年《とし》をとると、あなたは自《じ》分《ぶん》の手《て》を伸《の》ばし、ほかの人《ひと》があなたに帯《おび》をさせて、あなたの行《い》きたくない所《ところ》に連《つ》れて行《い》きます。」 ヨハネ 21:19 これは、ペテロがどのような死《し》に方《かた》をして、神《かみ》の栄《えい》光《こう》を現《あらわ》すかを示《しめ》して、言《い》われたことであった。こうお話《はな》しになってから、ペテロに言《い》われた。「わたしに従《したが》いなさい。」 ヨハネ 21:20 ペテロは振《ふ》り向《む》いて、イエスが愛《あい》された弟《で》子《し》があとについて来《く》るのを見《み》た。この弟《で》子《し》はあの晩《ばん》餐《さん》のとき、イエスの右《みぎ》側《がわ》にいて、「主《しゅ》よ。あなたを裏《うら》切《ぎ》る者《もの》はだれですか」と言《い》った者《もの》である。 ヨハネ 21:21 ペテロは彼《かれ》を見《み》て、イエスに言《い》った。「主《しゅ》よ。この人《ひと》はどうですか。」 ヨハネ 21:22 イエスはペテロに言《い》われた。「わたしの来《く》るまで彼《かれ》が生《い》きながらえるのをわたしが望《のぞ》むとしても、それがあなたに何《なん》のかかわりがありますか。あなたは、わたしに従《したが》いなさい。」 ヨハネ 21:23 そこで、その弟《で》子《し》は死《し》なないという話《はなし》が兄《きょ》弟《うだい》たちの間《あいだ》に行《い》き渡《わた》った。しかし、イエスはペテロに、その弟《で》子《し》が死《し》なないと言《い》われたのでなく、「わたしの来《く》るまで彼《かれ》が生《い》きながらえるのをわたしが望《のぞ》むとしても、それがあなたに何《なん》のかかわりがありますか」と言《い》われたのである。 ヨハネ 21:24 これらのことについてあかしした者《もの》、またこれらのことを書《か》いた者《もの》は、その弟《で》子《し》である。そして、私たちは、彼《かれ》のあかしが真《しん》実《じつ》であることを、知《し》っている。 ヨハネ 21:25 イエスが行《おこな》われたことは、ほかにもたくさんあるが、もしそれらをいちいち書《か》きしるすなら、世《せ》界《かい》も、書《か》かれた書《しょ》物《もつ》を入《い》れることができまい、と私は思《おも》う。 |
5月01日
使徒の働き 1
| 使徒の働き 1:1 テオピロよ。私は前《まえ》の書《しょ》で、イエスが行《おこな》い始《はじ》め、教《おし》え始《はじ》められたすべてのことについて書《か》き、 使徒の働き 1:2 お選《えら》びになった使《し》徒《と》たちに聖《せい》霊《れい》によって命《めい》じてから、天《てん》に上《あ》げられた日《ひ》のことにまで及《およ》びました。 使徒の働き 1:3 イエスは苦《くる》しみを受《う》けた後《のち》、四十日《にち》の間《あいだ》、彼《かれ》らに現《あらわ》れて、神《かみ》の国《くに》のことを語《かた》り、数《かず》多《おお》くの確《たし》かな証《しょう》拠《こ》をもって、ご自《じ》分《ぶん》が生《い》きていることを使《し》徒《と》たちに示《しめ》された。 使徒の働き 1:4 彼《かれ》らといっしょにいるとき、イエスは彼《かれ》らにこう命《めい》じられた。「エルサレムを離《はな》れないで、わたしから聞《き》いた父《ちち》の約《やく》束《そく》を待《ま》ちなさい。 使徒の働き 1:5 ヨハネは水《みず》でバプテスマを授《さず》けたが、もう間《ま》もなく、あなたがたは聖《せい》霊《れい》のバプテスマを受《う》けるからです。」 使徒の働き 1:6 そこで、彼《かれ》らは、いっしょに集《あつ》まったとき、イエスにこう尋《たず》ねた。「主《しゅ》よ。今《いま》こそ、イスラエルのために国《くに》を再《さい》興《こう》してくださるのですか。」 使徒の働き 1:7 イエスは言《い》われた。「いつとか、どんなときとかいうことは、あなたがたは知《し》らなくてもよいのです。それは、父《ちち》がご自《じ》分《ぶん》の権《けん》威《い》をもってお定《さだ》めになっています。 使徒の働き 1:8 しかし、聖《せい》霊《れい》があなたがたの上《うえ》に臨《のぞ》まれるとき、あなたがたは力《ちから》を受《う》けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全《ぜん》土《ど》、および地《ち》の果《は》てにまで、わたしの証《しょう》人《にん》となります。」 使徒の働き 1:9 こう言《い》ってから、イエスは彼《かれ》らが見《み》ている間《あいだ》に上《あ》げられ、雲《くも》に包《つつ》まれて、見《み》えなくなられた。 使徒の働き 1:10 イエスが上《のぼ》って行《い》かれるとき、弟《で》子《し》たちは天《てん》を見《み》つめていた。すると、見《み》よ、白《しろ》い衣《ころも》を着《き》た人《ひと》がふたり、彼《かれ》らのそばに立《た》っていた。 使徒の働き 1:11 そして、こう言《い》った。「ガリラヤの人《ひと》たち。なぜ天《てん》を見《み》上《あ》げて立《た》っているのですか。あなたがたを離《はな》れて天《てん》に上《あ》げられたこのイエスは、天《てん》に上《のぼ》って行《い》かれるのをあなたがたが見《み》たときと同《おな》じ有《あり》様《さま》で、またおいでになります。」 使徒の働き 1:12 そこで、彼《かれ》らはオリーブという山《やま》からエルサレムに帰《かえ》った。この山《やま》はエルサレムの近《ちか》くにあって、安《あん》息《そく》日《にち》の道《みち》のりほどの距《きょ》離《り》であった。 使徒の働き 1:13 彼《かれ》らは町《まち》に入《はい》ると、泊《と》まっている屋《おく》上《じょう》の間《ま》に上《あ》がった。この人《ひと》々《びと》は、ペテロとヨハネとヤコブとアンデレ、ピリポとトマス、バルトロマイとマタイ、アルパヨの子《こ》ヤコブと熱《ねっ》心《しん》党《とう》員《いん》シモンとヤコブの子《こ》ユダであった。 使徒の働き 1:14 この人《ひと》たちは、婦《ふ》人《じん》たちやイエスの母《はは》マリヤ、およびイエスの兄《きょう》弟《だい》たちとともに、みな心《こころ》を合《あ》わせ、祈《いの》りに専《せん》念《ねん》していた。 使徒の働き 1:15 そのころ、百二十名《めい》ほどの兄《きょう》弟《だい》たちが集《あつ》まっていたが、ペテロはその中《なか》に立《た》ってこう言《い》った。 使徒の働き 1:16 「兄《きょう》弟《だい》たち。イエスを捕《と》らえた者《もの》どもの手《て》引《び》きをしたユダについて、聖《せい》霊《れい》がダビデの口《くち》を通《とお》して預《よ》言《げん》された聖《せい》書《しょ》のことばは、成《じょう》就《じゅ》しなければならなかったのです。 使徒の働き 1:17 ユダは私たちの仲《なか》間《ま》として数《かぞ》えられており、この務《つと》めを受《う》けていました。 使徒の働き 1:18 (ところがこの男《おとこ》は、不《ふ》正《せい》なことをして得《え》た報《ほう》酬《しゅう》で地《じ》所《しょ》を手《て》に入《い》れたが、まっさかさまに落《お》ち、からだは真《ま》っ二《ぷた》つに裂《さ》け、はらわたが全《ぜん》部《ぶ》飛《と》び出《だ》してしまった。 使徒の働き 1:19 このことが、エルサレムの住《じゅう》民《みん》全《ぜん》部《ぶ》に知《し》れて、その地《じ》所《しょ》は彼《かれ》らの国《こく》語《ご》でアケルダマ、すなわち『血《ち》の地《じ》所《しょ》』と呼《よ》ばれるようになった。) 使徒の働き 1:20 実《じつ》は詩《し》篇《へん》には、こう書《か》いてあるのです。『彼《かれ》の住《す》まいは荒《あ》れ果《は》てよ、そこには住《す》む者《もの》がいなくなれ。』また、『その職《しょく》は、ほかの人《ひと》に取《と》らせよ。』 使徒の働き 1:21 ですから、主《しゅ》イエスが私たちといっしょに生《せい》活《かつ》された間《あいだ》、 使徒の働き 1:22 すなわち、ヨハネのバプテスマから始《はじ》まって、私たちを離《はな》れて天《てん》に上《あ》げられた日《ひ》までの間《あいだ》、いつも私たちと行《こう》動《どう》をともにした者《もの》の中《なか》から、だれかひとりが、私たちとともにイエスの復《ふっ》活《かつ》の証《しょう》人《にん》とならなければなりません。」 使徒の働き 1:23 そこで、彼《かれ》らは、バルサバと呼《よ》ばれ別《べつ》名《めい》をユストというヨセフと、マッテヤとのふたりを立《た》てた。 使徒の働き 1:24 そして、こう祈《いの》った。「すべての人《ひと》の心《こころ》を知《し》っておられる主《しゅ》よ。 使徒の働き 1:25 この務《つと》めと使《し》徒《と》職《しょく》の地《ち》位《い》を継《つ》がせるために、このふたりのうちのどちらをお選《えら》びになるか、お示《しめ》しください。ユダは自《じ》分《ぶん》のところへ行《い》くために脱《だつ》落《らく》して行《い》きましたから。」 使徒の働き 1:26 そしてふたりのためにくじを引《ひ》くと、くじはマッテヤに当《あ》たったので、彼《かれ》は十一人《にん》の使《し》徒《と》たちに加《くわ》えられた。 |
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