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2月23日
マルコ 13
| マルコ 13:1 イエスが、宮《みや》から出《で》て行《い》かれるとき、弟《で》子《し》のひとりがイエスに言《い》った。「先《せん》生《せい》。これはまあ、何《なん》とみごとな石《いし》でしょう。何《なん》とすばらしい建《たて》物《もの》でしょう。」 マルコ 13:2 すると、イエスは彼《かれ》に言《い》われた。「この大《おお》きな建《たて》物《もの》を見《み》ているのですか。石《いし》がくずされずに、積《つ》まれたまま残《のこ》ることは決《けっ》してありません。」 マルコ 13:3 イエスがオリーブ山《やま》で宮《みや》に向《む》かってすわっておられると、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレが、ひそかにイエスに質《しつ》問《もん》した。 マルコ 13:4 「お話《はな》しください。いつ、そういうことが起《お》こるのでしょう。また、それがみな実《じつ》現《げん》するようなときには、どんな前《ぜん》兆《ちょう》があるのでしょう。」 マルコ 13:5 そこで、イエスは彼《かれ》らに話《はな》し始《はじ》められた。「人《ひと》に惑《まど》わされないように気《き》をつけなさい。 マルコ 13:6 わたしの名《な》を名《な》のる者《もの》が大《おお》ぜい現《あらわ》れ、『私こそそれだ』と言《い》って、多《おお》くの人《ひと》を惑《まど》わすでしょう。 マルコ 13:7 また、戦《せん》争《そう》のことや戦《せん》争《そう》のうわさを聞《き》いても、あわててはいけません。それは必《かなら》ず起《お》こることです。しかし、終《お》わりが来《き》たのではありません。 マルコ 13:8 民《みん》族《ぞく》は民《みん》族《ぞく》に、国《くに》は国《くに》に敵《てき》対《たい》して立《た》ち上《あ》がり、方《ほう》々《ぼう》に地《じ》震《しん》があり、ききんも起《お》こるはずだからです。これらのことは、産《う》みの苦《くる》しみの初《はじ》めです。 マルコ 13:9 だが、あなたがたは、気《き》をつけていなさい。人《ひと》々《びと》は、あなたがたを議《ぎ》会《かい》に引《ひ》き渡《わた》し、また、あなたがたは会《かい》堂《どう》でむち打《う》たれ、また、わたしのゆえに、総《そう》督《とく》や王《おう》たちの前《まえ》に立《た》たされます。それは彼《かれ》らに対《たい》してあかしをするためです。 マルコ 13:10 こうして、福《ふく》音《いん》がまずあらゆる民《みん》族《ぞく》に宣《の》べ伝《つた》えられなければなりません。 マルコ 13:11 彼《かれ》らに捕《と》らえられ、引《ひ》き渡《わた》されたとき、何《なん》と言《い》おうかなどと案《あん》じるには及《およ》びません。ただ、そのとき自《じ》分《ぶん》に示《しめ》されることを、話《はな》しなさい。話《はな》すのはあなたがたではなく、聖《せい》霊《れい》です。 マルコ 13:12 また兄《きょう》弟《だい》は兄《きょう》弟《だい》を死《し》に渡《わた》し、父《ちち》は子《こ》を死《し》に渡《わた》し、子《こ》は両《りょう》親《しん》に逆《さか》らって立《た》ち、彼《かれ》らを死《し》に至《いた》らせます。 マルコ 13:13 また、わたしの名《な》のために、あなたがたはみなの者《もの》に憎《にく》まれます。しかし、最《さい》後《ご》まで耐《た》え忍《しの》ぶ人《ひと》は救《すく》われます。 マルコ 13:14 『荒《あ》らす憎《にく》むべきもの』が、自《じ》分《ぶん》の立《た》ってはならない所《ところ》に立《た》っているのを見《み》たならば(読《どく》者《しゃ》はよく読《よ》み取《と》るように。ユダヤにいる人《ひと》々《びと》は山《やま》へ逃《に》げなさい。 マルコ 13:15 屋《おく》上《じょう》にいる者《もの》は降《お》りてはいけません。家《いえ》から何《なに》かを取《と》り出《だ》そうとして中《なか》に入《はい》ってはいけません。 マルコ 13:16 畑《はたけ》にいる者《もの》は着《き》物《もの》を取《と》りに戻《もど》ってはいけません。 マルコ 13:17 だがその日《ひ》、哀《あわ》れなのは身《み》重《おも》の女《おんな》と乳《ち》飲《の》み子《ご》を持《も》つ女《おんな》です。 マルコ 13:18 ただ、このことが冬《ふゆ》に起《お》こらないように祈《いの》りなさい。 マルコ 13:19 その日《ひ》は、神《かみ》が天《てん》地《ち》を創《そう》造《ぞう》された初《はじ》めから、今《いま》に至《いた》るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような苦《く》難《なん》の日《ひ》だからです。 マルコ 13:20 そして、もし主《しゅ》がその日《にっ》数《すう》を少《すく》なくしてくださらないなら、ひとりとして救《すく》われる者《もの》はないでしょう。しかし、主《しゅ》は、ご自《じ》分《ぶん》で選《えら》んだ選《えら》びの民《たみ》のために、その日《にっ》数《すう》を少《すく》なくしてくださったのです。 マルコ 13:21 そのとき、あなたがたに、『そら、キリストがここにいる』とか、『ほら、あそこにいる』とか言《い》う者《もの》があっても、信《しん》じてはいけません。 マルコ 13:22 にせキリスト、にせ預《よ》言《げん》者《しゃ》たちが現《あらわ》れて、できれば選《せん》民《みん》を惑《まど》わそうとして、しるしや不《ふ》思《し》議《ぎ》なことをして見《み》せます。 マルコ 13:23 だから、気《き》をつけていなさい。わたしは、何《なに》もかも前《まえ》もって話《はな》しました。 マルコ 13:24 だが、その日《ひ》には、その苦《く》難《なん》に続《つづ》いて、太《たい》陽《よう》は暗《くら》くなり、月《つき》は光《ひかり》を放《はな》たず、 マルコ 13:25 星《ほし》は天《てん》から落《お》ち、天《てん》の万《ばん》象《しょう》は揺《ゆ》り動《うご》かされます。 マルコ 13:26 そのとき、人《ひと》々《びと》は、人《ひと》の子《こ》が偉《い》大《だい》な力《ちから》と栄《えい》光《こう》を帯《お》びて雲《くも》に乗《の》って来《く》るのを見《み》るのです。 マルコ 13:27 そのとき、人《ひと》の子《こ》は、御《み》使《つか》いたちを送《おく》り、地《ち》の果《は》てから天《てん》の果《は》てまで、四《し》方《ほう》からその選《えら》びの民《たみ》を集《あつ》めます。 マルコ 13:28 いちじくの木《き》から、たとえを学《まな》びなさい。枝《えだ》が柔《やわ》らかになって、葉《は》が出《で》て来《く》ると、夏《なつ》の近《ちか》いことがわかります。 マルコ 13:29 そのように、これらのことが起《お》こるのを見《み》たら、人《ひと》の子《こ》が戸《と》口《ぐち》まで近《ちか》づいていると知《し》りなさい。 マルコ 13:30 まことに、あなたがたに告《つ》げます。これらのことが全《ぜん》部《ぶ》起《お》こってしまうまでは、この時《じ》代《だい》は過《す》ぎ去《さ》りません。 マルコ 13:31 この天《てん》地《ち》は滅《ほろ》びます。しかし、わたしのことばは決《けっ》して滅《ほろ》びることがありません。 マルコ 13:32 ただし、その日《ひ》、その時《とき》がいつであるかは、だれも知《し》りません。天《てん》の御《み》使《つか》いたちも子《こ》も知《し》りません。ただ父《ちち》だけが知《し》っておられます。 マルコ 13:33 気《き》をつけなさい。目《め》をさまし、注《ちゅう》意《い》していなさい。その定《さだ》めの時《とき》がいつだか、あなたがたは知《し》らないからです。 マルコ 13:34 それはちょうど、旅《たび》に立《た》つ人《ひと》が、出《で》がけに、しもべたちにはそれぞれ仕《し》事《ごと》を割《わ》り当《あ》てて責《せき》任《にん》を持《も》たせ、門《もん》番《ばん》には目《め》をさましているように言《い》いつけるようなものです。 マルコ 13:35 だから、目《め》をさましていなさい。家《いえ》の主《しゅ》人《じん》がいつ帰《かえ》って来《く》るか、夕《ゆう》方《がた》か、夜《よ》中《なか》か、鶏《にわとり》の鳴《な》くころか、明《あ》け方《がた》か、わからないからです。 マルコ 13:36 主《しゅ》人《じん》が不《ふ》意《い》に帰《かえ》って来《き》たとき眠《ねむ》っているのを見《み》られないようにしなさい。 マルコ 13:37 わたしがあなたがたに話《はな》していることは、すべての人《ひと》に言《い》っているのです。目《め》をさましていなさい。」 |
2月24日
マルコ 14
| マルコ 14:1 さて、過《すぎ》越《こし》の祭《まつ》りと種《たね》なしパンの祝《いわ》いが二《ふつ》日《か》後《ご》に迫《せま》っていたので、祭《さい》司《し》長《ちょう》、律《りっ》法《ぽう》学《がく》者《しゃ》たちは、どうしたらイエスをだまして捕《と》らえ、殺《ころ》すことができるだろうか、とけんめいであった。 マルコ 14:2 彼《かれ》らは、「祭《まつ》りの間《あいだ》はいけない。民《みん》衆《しゅう》の騒《さわ》ぎが起《お》こるといけないから」と話《はな》していた。 マルコ 14:3 イエスがベタニヤで、ツァラアトに冒《おか》された人《ひと》シモンの家《いえ》におられたとき、食《しょく》卓《たく》に着《つ》いておられると、ひとりの女《おんな》が、純《じゅん》粋《すい》で、非《ひ》常《じょう》に高《こう》価《か》なナルド油《ゆ》の入《はい》った石《せっ》膏《こう》のつぼを持《も》って来《き》て、そのつぼを割《わ》り、イエスの頭《あたま》に注《そそ》いだ。 マルコ 14:4 すると、何《なん》人《にん》かの者《もの》が憤《ふん》慨《がい》して互《たが》いに言《い》った。「何《なん》のために、香《こう》油《ゆ》をこんなにむだにしたのか。 マルコ 14:5 この香《こう》油《ゆ》なら、三百デナリ以《い》上《じょう》に売《う》れて、貧《まず》しい人《ひと》たちに施《ほどこ》しができたのに。」そうして、その女《おんな》をきびしく責《せ》めた。 マルコ 14:6 すると、イエスは言《い》われた。「そのままにしておきなさい。なぜこの人《ひと》を困《こま》らせるのですか。わたしのために、りっぱなことをしてくれたのです。 マルコ 14:7 貧《まず》しい人《ひと》たちは、いつもあなたがたといっしょにいます。それで、あなたがたがしたいときは、いつでも彼《かれ》らに良《よ》いことをしてやれます。しかし、わたしは、いつもあなたがたといっしょにいるわけではありません。 マルコ 14:8 この女《おんな》は、自《じ》分《ぶん》にできることをしたのです。埋《まい》葬《そう》の用《よう》意《い》にと、わたしのからだに、前《まえ》もって油《あぶら》を塗《ぬ》ってくれたのです。 マルコ 14:9 まことに、あなたがたに告《つ》げます。世《せ》界《かい》中《じゅう》のどこででも、福《ふく》音《いん》が宣《の》べ伝《つた》えられる所《ところ》なら、この人《ひと》のした事《こと》も語《かた》られて、この人《ひと》の記《き》念《ねん》となるでしょう。」 マルコ 14:10 ところで、イスカリオテ・ユダは、十二弟《で》子《し》のひとりであるが、イエスを売《う》ろうとして祭《さい》司《し》長《ちょう》たちのところへ出《で》向《む》いて行《い》った。 マルコ 14:11 彼《かれ》らはこれを聞《き》いて喜《よろこ》んで、金《かね》をやろうと約《やく》束《そく》した。そこでユダは、どうしたら、うまいぐあいにイエスを引《ひ》き渡《わた》せるかと、ねらっていた。 マルコ 14:12 ◆◆種《たね》なしパンの祝《いわ》いの第《だい》一日《にち》、すなわち、過《すぎ》越《こし》の小《こ》羊《ひつじ》をほふる日《ひ》に、弟《で》子《し》たちはイエスに言《い》った。「過《すぎ》越《こし》の食《しょく》事《じ》をなさるのに、私たちは、どこへ行《い》って用《よう》意《い》をしましょうか。」 マルコ 14:13 そこで、イエスは、弟《で》子《し》のうちふたりを送《おく》って、こう言《い》われた。「都《みやこ》に入《はい》りなさい。そうすれば、水《みず》がめを運《はこ》んでいる男《おとこ》に会《あ》うから、その人《ひと》について行《い》きなさい。 マルコ 14:14 そして、その人《ひと》が入《はい》って行《い》く家《いえ》の主《しゅ》人《じん》に、『弟《で》子《し》たちといっしょに過《すぎ》越《こし》の食《しょく》事《じ》をする、わたしの客《きゃく》間《ま》はどこか、と先《せん》生《せい》が言《い》っておられる』と言《い》いなさい。 マルコ 14:15 するとその主《しゅ》人《じん》が自《じ》分《ぶん》で、席《せき》が整《ととの》って用《よう》意《い》のできた二階《かい》の広《ひろ》間《ま》を見《み》せてくれます。そこでわたしたちのために用《よう》意《い》をしなさい。」 マルコ 14:16 弟《で》子《し》たちが出《で》かけて行《い》って、都《みやこ》に入《はい》ると、まさしくイエスの言《い》われたとおりであった。それで、彼《かれ》らはそこで過《すぎ》越《こし》の食《しょく》事《じ》の用《よう》意《い》をした。 マルコ 14:17 夕《ゆう》方《がた》になって、イエスは十二弟《で》子《し》といっしょにそこに来《こ》られた。 マルコ 14:18 そして、みなが席《せき》に着《つ》いて、食《しょく》事《じ》をしているとき、イエスは言《い》われた。「まことに、あなたがたに告《つ》げます。あなたがたのうちのひとりで、わたしといっしょに食《しょく》事《じ》をしている者《もの》が、わたしを裏《うら》切《ぎ》ります。」 マルコ 14:19 弟《で》子《し》たちは悲《かな》しくなって、「まさか私ではないでしょう」とかわるがわるイエスに言《い》いだした。 マルコ 14:20 イエスは言《い》われた。「この十二人《にん》の中《なか》のひとりで、わたしといっしょに鉢《はち》に浸《ひた》している者《もの》です。 マルコ 14:21 確《たし》かに、人《ひと》の子《こ》は、自《じ》分《ぶん》について書《か》いてあるとおりに、去《さ》って行《い》きます。しかし、人《ひと》の子《こ》を裏《うら》切《ぎ》るような人《にん》間《げん》はわざわいです。そういう人《ひと》は生《う》まれなかったほうがよかったのです。」 マルコ 14:22 それから、みなが食《しょく》事《じ》をしているとき、イエスはパンを取《と》り、祝《しゅく》福《ふく》して後《のち》、これを裂《さ》き、彼《かれ》らに与《あた》えて言《い》われた。「取《と》りなさい。これはわたしのからだです。」 マルコ 14:23 また、杯《さかずき》を取《と》り、感《かん》謝《しゃ》をささげて後《のち》、彼《かれ》らに与《あた》えられた。彼《かれ》らはみなその杯《さかずき》から飲《の》んだ。 マルコ 14:24 イエスは彼《かれ》らに言《い》われた。「これはわたしの契《けい》約《やく》の血《ち》です。多《おお》くの人《ひと》のために流《なが》されるものです。 マルコ 14:25 まことに、あなたがたに告《つ》げます。神《かみ》の国《くに》で新《あたら》しく飲《の》むその日《ひ》までは、わたしはもはや、ぶどうの実《み》で造《つく》った物《もの》を飲《の》むことはありません。」 マルコ 14:26 そして、賛《さん》美《び》の歌《うた》を歌《うた》ってから、みなでオリーブ山《やま》へ出《で》かけて行《い》った。 マルコ 14:27 イエスは、弟《で》子《し》たちに言《い》われた。「あなたがたはみな、つまずきます。『わたしが羊《ひつじ》飼《か》いを打《う》つ。すると、羊《ひつじ》は散《ち》り散《ぢ》りになる』と書《か》いてありますから。 マルコ 14:28 しかしわたしは、よみがえってから、あなたがたより先《さき》に、ガリラヤへ行《い》きます。」 マルコ 14:29 すると、ペテロがイエスに言《い》った。「たとい全《ぜん》部《ぶ》の者《もの》がつまずいても、私はつまずきません。」 マルコ 14:30 イエスは彼《かれ》に言《い》われた。「まことに、あなたに告《つ》げます。あなたは、きょう、今《こん》夜《や》、鶏《にわとり》が二度《ど》鳴《な》く前《まえ》に、わたしを知《し》らないと三度《ど》言《い》います。」 マルコ 14:31 ペテロは力《ちから》を込《こ》めて言《い》い張《は》った。「たとい、ごいっしょに死《し》ななければならないとしても、私は、あなたを知《し》らないなどとは決《けっ》して申《もう》しません。」みなの者《もの》もそう言《い》った。 マルコ 14:32 ゲツセマネという所《ところ》に来《き》て、イエスは弟《で》子《し》たちに言《い》われた。「わたしが祈《いの》る間《あいだ》、ここにすわっていなさい。」 マルコ 14:33 そして、ペテロ、ヤコブ、ヨハネをいっしょに連《つ》れて行《い》かれた。イエスは深《ふか》く恐《おそ》れもだえ始《はじ》められた。 マルコ 14:34 そして彼《かれ》らに言《い》われた。「わたしは悲《かな》しみのあまり死《し》ぬほどです。ここを離《はな》れないで、目《め》をさましていなさい。」 マルコ 14:35 それから、イエスは少《すこ》し進《すす》んで行《い》って、地《じ》面《めん》にひれ伏《ふ》し、もしできることなら、この時《とき》が自《じ》分《ぶん》から過《す》ぎ去《さ》るようにと祈《いの》り、 マルコ 14:36 またこう言《い》われた。「アバ、父《ちち》よ。あなたにおできにならないことはありません。どうぞ、この杯《さかずき》をわたしから取《と》りのけてください。しかし、わたしの願《ねが》うことではなく、あなたのみこころのままを、なさってください。」 マルコ 14:37 それから、イエスは戻《もど》って来《き》て、彼《かれ》らの眠《ねむ》っているのを見《み》つけ、ペテロに言《い》われた。「シモン。眠《ねむ》っているのか。一時《じ》間《かん》でも目《め》をさましていることができなかったのか。 マルコ 14:38 誘《ゆう》惑《わく》に陥《おちい》らないように、目《め》をさまして、祈《いの》り続《つづ》けなさい。心《こころ》は燃《も》えていても、肉《にく》体《たい》は弱《よわ》いのです。」 マルコ 14:39 イエスは再《ふたた》び離《はな》れて行《い》き、前《まえ》と同《おな》じことばで祈《いの》られた。 マルコ 14:40 そして、また戻《もど》って来《き》て、ご覧《らん》になると、彼《かれ》らは眠《ねむ》っていた。ひどく眠《ねむ》けがさしていたのである。彼《かれ》らは、イエスにどう言《い》ってよいか、わからなかった。 マルコ 14:41 イエスは三度《ど》目《め》に来《き》て、彼《かれ》らに言《い》われた。「まだ眠《ねむ》って休《やす》んでいるのですか。もう十《じゅう》分《ぶん》です。時《とき》が来《き》ました。見《み》なさい。人《ひと》の子《こ》は罪《つみ》人《びと》たちの手《て》に渡《わた》されます。 マルコ 14:42 立《た》ちなさい。さあ、行《い》くのです。見《み》なさい。わたしを裏《うら》切《ぎ》る者《もの》が近《ちか》づきました。」 マルコ 14:43 そしてすぐ、イエスがまだ話《はな》しておられるうちに、十二弟《で》子《し》のひとりのユダが現《あらわ》れた。剣《つるぎ》や棒《ぼう》を手《て》にした群《ぐん》衆《しゅう》もいっしょであった。群《ぐん》衆《しゅう》はみな、祭《さい》司《し》長《ちょう》、律《りっ》法《ぽう》学《がく》者《しゃ》、長《ちょう》老《ろう》たちから差《さ》し向《む》けられたものであった。 マルコ 14:44 イエスを裏《うら》切《ぎ》る者《もの》は、彼《かれ》らと前《まえ》もって次《つぎ》のような合《あい》図《ず》を決《き》めておいた。「私が口《くち》づけをするのが、その人《ひと》だ。その人《ひと》をつかまえて、しっかりと引《ひ》いて行《い》くのだ。」 マルコ 14:45 それで、彼《かれ》はやって来《く》るとすぐに、イエスに近《ちか》寄《よ》って、「先《せん》生《せい》」と言《い》って、口《くち》づけした。 マルコ 14:46 すると人《ひと》々《びと》は、イエスに手《て》をかけて捕《と》らえた。 マルコ 14:47 そのとき、イエスのそばに立《た》っていたひとりが、剣《つるぎ》を抜《ぬ》いて大《だい》祭《さい》司《し》のしもべに撃《う》ちかかり、その耳《みみ》を切《き》り落《お》とした。 マルコ 14:48 イエスは彼《かれ》らに向《む》かって言《い》われた。「まるで強《ごう》盗《とう》にでも向《む》かうように、剣《つるぎ》や棒《ぼう》を持《も》ってわたしを捕《と》らえに来《き》たのですか。 マルコ 14:49 わたしは毎《まい》日《にち》、宮《みや》であなたがたといっしょにいて、教《おし》えていたのに、あなたがたは、わたしを捕《と》らえなかったのです。しかし、こうなったのは聖《せい》書《しょ》のことばが実《じつ》現《げん》するためです。」 マルコ 14:50 すると、みながイエスを見《み》捨《す》てて、逃《に》げてしまった。 マルコ 14:51 ある青《せい》年《ねん》が、素《す》はだに亜《あ》麻《ま》布《ぬの》を一枚《まい》まとったままで、イエスについて行《い》ったところ、人《ひと》々《びと》は彼《かれ》を捕《と》らえようとした。 マルコ 14:52 すると、彼《かれ》は亜《あ》麻《ま》布《ぬの》を脱《ぬ》ぎ捨《す》てて、はだかで逃《に》げた。 マルコ 14:53 彼《かれ》らがイエスを大《だい》祭《さい》司《し》のところに連《つ》れて行《い》くと、祭《さい》司《し》長《ちょう》、長《ちょう》老《ろう》、律《りっ》法《ぽう》学《がく》者《しゃ》たちがみな、集《あつ》まって来《き》た。 マルコ 14:54 ペテロは、遠《とお》くからイエスのあとをつけながら、大《だい》祭《さい》司《し》の庭《にわ》の中《なか》まで入《はい》って行《い》った。そして、役《やく》人《にん》たちといっしょにすわって、火《ひ》にあたっていた。 マルコ 14:55 さて、祭《さい》司《し》長《ちょう》たちと全《ぜん》議《ぎ》会《かい》は、イエスを死《し》刑《けい》にするために、イエスを訴《うった》える証《しょう》拠《こ》をつかもうと努《つと》めたが、何《なに》も見《み》つからなかった。 マルコ 14:56 イエスに対《たい》する偽《ぎ》証《しょう》をした者《もの》は多《おお》かったが、一《いっ》致《ち》しなかったのである。 マルコ 14:57 すると、数《すう》人《にん》が立《た》ち上《あ》がって、イエスに対《たい》する偽《ぎ》証《しょう》をして、次《つぎ》のように言《い》った。 マルコ 14:58 「私たちは、この人《ひと》が『わたしは手《て》で造《つく》られたこの神《しん》殿《でん》をこわして、三《みっ》日《か》のうちに、手《て》で造《つく》られない別《べつ》の神《しん》殿《でん》を造《つく》ってみせる』と言《い》うのを聞《き》きました。」 マルコ 14:59 しかし、この点《てん》でも証《しょう》言《げん》は一《いっ》致《ち》しなかった。 マルコ 14:60 そこで大《だい》祭《さい》司《し》が立《た》ち上《あ》がり、真《ま》ん中《なか》に進《すす》み出《で》てイエスに尋《たず》ねて言《い》った。「何《なに》も答《こた》えないのですか。この人《ひと》たちが、あなたに不《ふ》利《り》な証《しょう》言《げん》をしていますが、これはどうなのですか。」 マルコ 14:61 しかし、イエスは黙《だま》ったままで、何《なに》もお答《こた》えにならなかった。大《だい》祭《さい》司《し》は、さらにイエスに尋《たず》ねて言《い》った。「あなたは、ほむべき方《かた》の子《こ》、キリストですか。」 マルコ 14:62 そこでイエスは言《い》われた。「わたしは、それです。人《ひ》の《と》子《こ》が、力《ちから》ある方《かた》の右《みぎ》の座《ざ》に着《つ》き、天《てん》の雲《くも》に乗《の》って来《く》るのを、あなたがたは見《み》るはずです。」 マルコ 14:63 すると、大《だい》祭《さい》司《し》は、自《じ》分《ぶん》の衣《ころも》を引《ひ》き裂《さ》いて言《い》った。「これでもまだ、証《しょう》人《にん》が必《ひつ》要《よう》でしょうか。 マルコ 14:64 あなたがたは、神《かみ》をけがすこのことばを聞《き》いたのです。どう考《かんが》えますか。」すると、彼《かれ》らは全《ぜん》員《いん》で、イエスには死《し》刑《けい》に当《あ》たる罪《つみ》があると決《き》めた。 マルコ 14:65 そうして、ある人《ひと》々《びと》は、イエスにつばきをかけ、御《み》顔《かお》をおおい、こぶしでなぐりつけ。「言《い》い当《あ》ててみろ」などと言《い》ったりし始《はじ》めた。また、役《やく》人《にん》たちは、イエスを受《う》け取《と》って、平《ひら》手《て》で打《う》った。 マルコ 14:66 ペテロが下《した》の庭《にわ》にいると、大《だい》祭《さい》司《し》の女《じょ》中《ちゅう》のひとりが来《き》て、 マルコ 14:67 ペテロが火《ひ》にあたっているのを見《み》かけ、彼《かれ》をじっと見《み》つめて、言《い》った。「あなたも、あのナザレ人《じん》、あのイエスといっしょにいましたね。」 マルコ 14:68 しかし、ペテロはそれを打《う》ち消《け》して、「何《なに》を言《い》っているのか、わからない。見《けん》当《とう》もつかない」と言《い》って、出口《でぐ》の《ち》ほうへと出《で》て行《い》った。 マルコ 14:69 すると女《じょ》中《ちゅう》は、ペテロを見《み》て、そばに立《た》っていた人《ひと》たちに、また、「この人《ひと》はあの仲《なか》間《ま》です」と言《い》いだした。 マルコ 14:70 しかし、ペテロは再《ふたた》び打《う》ち消《け》した。しばらくすると、そばに立《た》っていたその人《ひと》たちが、またペテロに言《い》った。「確《たし》かに、あなたはあの仲《なか》間《ま》だ。ガリラヤ人《じん》なのだから。」 マルコ 14:71 しかし、彼《かれ》はのろいをかけて誓《ちか》い始《はじ》め、「私は、あなたがたの話《はな》しているその人《ひと》を知《し》りません」と言《い》った。 マルコ 14:72 するとすぐに、鶏《にわとり》が、二度《ど》目《め》に鳴《な》いた。そこでペテロは、「鶏《にわ》が《とり》二度《ど》鳴《な》く前《まえ》に、あなたは、わたしを知《し》らないと三度《ど》言《い》います」というイエスのおことばを思《おも》い出《だ》した。それに思《おも》い当《あ》たったとき、彼《かれ》は泣《な》き出《だ》した。 |
2月25日
マルコ 15
| マルコ 15:1 夜《よ》が明《あ》けるとすぐに、祭《さい》司《し》長《ちょう》たちをはじめ、長《ちょう》老《ろう》、律《りっ》法《ぽう》学《がく》者《しゃ》たちと、全議《ぜん》会《ぎか》と《い》は協《きょう》議《ぎ》をこらしたすえ、イエスを縛《しば》って連《つ》れ出《だ》し、ピラトに引《ひ》き渡《わた》した。 マルコ 15:2 ピラトはイエスに尋《たず》ねた。「あなたは、ユダヤ人《じん》の王《おう》ですか。」イエスは答《こた》えて言《い》われた。「そのとおりです。」 マルコ 15:3 そこで、祭《さい》司《し》長《ちょう》たちはイエスをきびしく訴《うった》えた。 マルコ 15:4 ピラトはもう一度《ど》イエスに尋《たず》ねて言《い》った。「何《なに》も答《こた》えないのですか。見《み》なさい。彼《かれ》らはあんなにまであなたを訴《うった》えているのです。」 マルコ 15:5 それでも、イエスは何《なに》もお答《こた》えにならなかった。それにはピラトも驚《おどろ》いた。 マルコ 15:6 ところでピラトは、その祭《まつ》りには、人《ひと》々《びと》の願《ねが》う囚《しゅう》人《じん》をひとりだけ赦《しゃ》免《めん》するのを例《れい》としていた。 マルコ 15:7 たまたま、バラバという者《もの》がいて、暴《ぼう》動《どう》のとき人《ひと》殺《ごろ》しをした暴《ぼう》徒《と》たちといっしょに牢《ろう》に入《はい》っていた。 マルコ 15:8 それで、群《ぐん》衆《しゅう》は進《すす》んで行《い》って、いつものようにしてもらうことを、ピラトに要《よう》求《きゅう》し始《はじ》めた。 マルコ 15:9 そこでピラトは、彼《かれ》らに答《こた》えて、「このユダヤ人《じん》の王《おう》を釈《しゃく》放《ほう》してくれというのか」と言《い》った。 マルコ 15:10 ピラトは、祭《さい》司《し》長《ちょう》たちが、ねたみからイエスを引《ひ》き渡《わた》したことに、気《き》づいていたからである。 マルコ 15:11 しかし、祭《さい》司《し》長《ちょう》たちは群《ぐん》衆《しゅう》を扇《せん》動《どう》して、むしろバラバを釈《しゃく》放《ほう》してもらいたいと言《い》わせた。 マルコ 15:12 そこで、ピラトはもう一度《ど》答《こた》えて、「ではいったい、あなたがたがユダヤ人《じん》の王《おう》と呼《よ》んでいるあの人《ひと》を、私にどうせよというのか」と言《い》った。 マルコ 15:13 すると彼《かれ》らはまたも「十《じゅう》字《じ》架《か》につけろ」と叫《さけ》んだ。 マルコ 15:14 だが、ピラトは彼《かれ》らに、「あの人《ひと》がどんな悪《わる》い事《こと》をしたというのか」と言《い》った。しかし、彼《かれ》らはますます激《はげ》しく「十《じゅう》字《じ》架《か》につけろ」と叫《さけ》んだ。 マルコ 15:15 それで、ピラトは群《ぐん》衆《しゅう》のきげんをとろうと思《おも》い、バラバを釈《しゃく》放《ほう》した。そして、イエスをむち打《う》って後《のち》、十《じゅう》字《じ》架《か》につけるようにと引《ひ》き渡《わた》した。 マルコ 15:16 兵《へい》士《し》たちはイエスを、邸《てい》宅《たく》、すなわち総《そう》督《とく》官《かん》邸《てい》の中《なか》に連《つ》れて行《い》き、全《ぜん》部《ぶ》隊《たい》を 呼《よ》び集《あつ》めた。 マルコ 15:17 そしてイエスに紫《むらさき》の衣《ころも》を着《き》せ、いばらの冠《かんむり》を編《あ》んでかぶらせ、 マルコ 15:18 それから、「ユダヤ人《じん》の王《おう》さま。ばんざい」と叫《さけ》んであいさつをし始《はじ》めた。 マルコ 15:19 また、葦《あし》の棒《ぼう》でイエスの頭《あたま》をたたいたり、つばきをかけたり、ひざまずいて拝《おが》んだりしていた。 マルコ 15:20 彼《かれ》らはイエスを嘲《ちょう》弄《ろう》したあげく、その紫《むらさき》の衣《ころも》を脱《ぬ》がせて、もとの着《き》物《もの》をイエスに着《き》せた。それから、イエスを十《じゅう》字《じ》架《か》につけるために連《つ》れ出《だ》した。 マルコ 15:21 そこへ、アレキサンデルとルポスとの父《ちち》で、シモンというクレネ人《じん》が、いなかから出《で》て来《き》て通《とお》りかかったので、彼《かれ》らはイエスの十《じゅう》字《じ》架《か》を、むりやりに彼《かれ》に背《せ》負《お》わせた。 マルコ 15:22 そして、彼《かれ》らはイエスをゴルゴタの場《ば》所《しょ》(訳《やく》すと、「どくろ」の場《ば》所《しょ》)へ連《つ》れて行《い》った。 マルコ 15:23 そして彼《かれ》らは、没《もつ》薬《やく》を混《ま》ぜたぶどう酒《しゅ》をイエスに与《あた》えようとしたが、イエスはお飲《の》みにならなかった。 マルコ 15:24 それから、彼《かれ》らは、イエスを十《じゅう》字《じ》架《か》につけた。そして、だれが何《なに》を取《と》るかをくじ引《び》きで決《き》めたうえで、イエスの着《き》物《もの》を分《わ》けた。 マルコ 15:25 彼《かれ》らがイエスを十《じゅう》字《じ》架《か》につけたのは、午《ご》前《ぜん》九時《じ》であった。 マルコ 15:26 イエスの罪《ざい》状《じょう》書《が》きには、「ユダヤ人《じん》の王《おう》」と書《か》いてあった。 マルコ 15:27 また彼《かれ》らは、イエスとともにふたりの強《ごう》盗《とう》を、ひとりは右《みぎ》に、ひとりは左《ひだり》に、十《じゅう》字《じ》架《か》につけた。 - マルコ 15:29 道《みち》を行《い》く人《ひと》々《びと》は、頭《あたま》を振《ふ》りながらイエスをののしって言《い》った。「おお、神《しん》殿《でん》を打《う》ちこわして三《みっ》日《か》で建《た》てる人《ひと》よ。 マルコ 15:30 十《じゅう》字《じ》架《か》から降《お》りて来《き》て、自《じ》分《ぶん》を救《すく》ってみろ。」 マルコ 15:31 また、祭《さい》司《し》長《ちょう》たちも同《おな》じように、律《りっ》法《ぽう》学《がく》者《しゃ》たちといっしょになって、イエスをあざけって言《い》った。「他《た》人《にん》は救《すく》ったが、自《じ》分《ぶん》は救《すく》えない。 マルコ 15:32 キリスト、イスラエルの王《おう》さま。今《いま》、十《じゅう》字《じ》架《か》から降《お》りてもらおうか。われわれは、それを見《み》たら信《しん》じるから。」また、イエスといっしょに十《じゅう》字《じ》架《か》につけられた者《もの》たちもイエスをののしった。 マルコ 15:33 さて、十二時《じ》になったとき、全《ぜん》地《ち》が暗《くら》くなって、午後《ご》三《ご》時《じ》まで続《つづ》いた。 マルコ 15:34 そして、三時《じ》に、イエスは大《おお》声《ごえ》で、「エロイ、エロイ、ラマ、サバクタニ」と叫《さけ》ばれた。それは訳《やく》すと「わが神《かみ》、わが神《かみ》。どうしてわたしをお見《み》捨《す》てになったのですか」という意《い》味《み》である。 マルコ 15:35 そばに立《た》っていた幾《いく》人《にん》かが、これを聞《き》いて、「そら、エリヤを呼《よ》んでいる」と言《い》った。 マルコ 15:36 すると、ひとりが走《はし》って行《い》って、海《かい》綿《めん》に酸《す》いぶどう酒《しゅ》を含《ふく》ませ、それを葦《あし》の棒《ぼう》につけて、イエスに飲《の》ませようとしながら言《い》った。「エリヤがやって来《き》て、彼《かれ》を降《お》ろすかどうか、私たちは見《み》ることにしよう。」 マルコ 15:37 それから、イエスは大《おお》声《ごえ》をあげて息《いき》を引《ひ》き取《と》られた。 マルコ 15:38 神《しん》殿《でん》の幕《まく》が上《うえ》から下《した》まで真《ま》っ二《ぷた》つに裂《さ》けた。 マルコ 15:39 イエスの正《しょう》面《めん》に立《た》っていた百《ひゃく》人《にん》隊《たい》長《ちょう》は、イエスがこのように息《いき》を引《ひ》き取《と》られたのを見《み》て、「この方《かた》はまことに神《かみ》の子《こ》であった」と言《い》った。 マルコ 15:40 また、遠《とお》くのほうから見《み》ていた女《おんな》たちもいた。その中《なか》にマグダラのマリヤと、小《しょう》ヤコブとヨセの母《はは》マリヤと、またサロメもいた。 マルコ 15:41 イエスがガリラヤにおられたとき、いつもつき従《したが》って仕《つか》えていた女《おんな》たちである。このほかにも、イエスといっしょにエルサレムに上《のぼ》って来《き》た女《おんな》たちがたくさんいた。 マルコ 15:42 すっかり夕《ゆう》方《がた》になった。その日《ひ》は備《そな》えの日《ひ》、すなわち安《あん》息《そく》日《にち》の前《ぜん》日《じつ》であったので、 マルコ 15:43 アリマタヤのヨセフは、思《おも》い切《き》ってピラトのところに行《い》き、イエスのからだの下《さ》げ渡《わた》しを願《ねが》った。ヨセフは有《ゆう》力《りょく》な議《ぎ》員《いん》であり、みずからも神《かみ》の国《くに》を待《ま》ち望《のぞ》んでいた人《ひと》であった。 マルコ 15:44 ピラトは、イエスがもう死《し》んだのかと驚《おどろ》いて、百《ひゃく》人《にん》隊《たい》長《ちょう》を呼《よ》び出《だ》し、イエスがすでに死《し》んでしまったかどうかを問《と》いただした。 マルコ 15:45 そして、百《ひゃく》人《にん》隊《たい》長《ちょう》からそうと確《たし》かめてから、イエスのからだをヨセフに与《あた》えた。 マルコ 15:46 そこで、ヨセフは亜《あ》麻《ま》布《ぬの》を買《か》い、イエスを取《と》り降《お》ろしてその亜《あ》麻《ま》布《ぬの》に包《つつ》み、岩《いわ》を掘《ほ》って造《つく》った墓《はか》に納《おさ》めた。墓《はか》の入《いり》口《ぐち》には石《いし》をころがしかけておいた。 マルコ 15:47 マグダラのマリヤとヨセの母《はは》マリヤとは、イエスの納《おさ》められる所《ところ》をよく見《み》ていた。 |
2月26日
マルコ 16
| マルコ 16:1 さて、安《あん》息《そく》日《にち》が終《お》わったので、マグダラのマリヤとヤコブの母《はは》マリヤとサロメとは、イエスに油《あぶら》を塗《ぬ》りに行《い》こうと思《おも》い、香《こう》料《りょう》を買《か》った。 マルコ 16:2 そして、週《しゅう》の初《はじ》めの日《ひ》の早《そう》朝《ちょう》、日《ひ》が上《のぼ》ったとき、墓《はか》に着《つ》いた。 マルコ 16:3 彼《かの》女《じょ》たちは、「墓《はか》の入《いり》口《ぐち》からあの石《いし》をころがしてくれる人《ひと》が、だれかいるでしょうか」とみなで話《はな》し合《あ》っていた。 マルコ 16:4 ところが、目《め》を上《あ》げて見《み》ると、あれほど大《おお》きな石《いし》だったのに、その石《いし》がすでにころがしてあった。 マルコ 16:5 それで、墓《はか》の中《なか》に入《はい》ったところ、真《ま》っ白《しろ》な長《なが》い衣《ころも》をまとった青《せい》年《ねん》が右《みぎ》側《がわ》にすわっているのが見《み》えた。彼《かの》女《じょ》たちは驚《おどろ》いた。 マルコ 16:6 青《せい》年《ねん》は言《い》った。「驚《おど》い《ろ》てはいけません。あなたがたは、十《じゅう》字《じ》架《か》につけられたナザレ人《じん》イエスを捜《さが》しているのでしょう。あの方《かた》はよみがえられました。ここにはおられません。ご覧《らん》なさい。ここがあの方《かた》の納《おさ》められた所《ところ》です。 マルコ 16:7 ですから行《い》って、お弟《で》子《し》たちとペテロに、『イエスは、あなたがたより先《さき》にガリラヤへ行《い》かれます。前《まえ》に言《い》われたとおり、そこでお会《あ》いできます』とそう言《い》いなさい。」 マルコ 16:8 女《おんな》たちは、墓《はか》を出《で》て、そこから逃《に》げ去《さ》った。すっかり震《ふる》え上《あ》がって、気《き》も転《てん》倒《とう》していたからである。そしてだれにも何《なに》も言《い》わなかった。恐《おそ》ろしかったからである。 マルコ 16:9 〔さて、週《しゅう》の初《はじ》めの日《ひ》の朝《あさ》早《はや》くによみがえったイエスは、まずマグダラのマリヤにご自《じ》分《ぶん》を現《あらわ》された。イエスは、以《い》前《ぜん》に、この女《おんな》から七つの悪《あく》霊《れい》を追《お》い出《だ》されたのであった。 マルコ 16:10 マリヤはイエスといっしょにいた人《ひと》たちが嘆《なげ》き悲《かな》しんで泣《な》いているところに行《い》き、そのことを知《し》らせた。 マルコ 16:11 ところが、彼《かれ》らは、イエスが生《い》きておられ、お姿《すがた》をよく見《み》た、と聞《き》いても、それを信《しん》じようとはしなかった。 マルコ 16:12 その後《のち》、彼《かれ》らのうちのふたりがいなかのほうへ歩《ある》いていたおりに、イエスは別《べつ》の姿《すがた》でご自《じ》分《ぶん》を現《あらわ》された。 マルコ 16:13 そこでこのふたりも、残《のこ》りの人《ひと》たちのところへ行《い》ってこれを知《し》らせたが、彼《かれ》らはふたりの話《はなし》も信《しん》じなかった。 マルコ 16:14 しかしそれから後《のち》になって、イエスは、その十一人《にん》が食《しょく》卓《たく》に着《つ》いているところに現《あらわ》れて、彼《かれ》らの不《ふ》信《しん》仰《こう》とかたくなな心《こころ》をお責《せ》めになった。それは、彼《かれ》らが、よみがえられたイエスを見《み》た人《ひと》たちの言《い》うところを信《しん》じなかったからである。 マルコ 16:15 それから、イエスは彼《かれ》らにこう言《い》われた。「全《ぜん》世《せか》界《い》に出《で》て行《い》き、すべての造《つく》られた者《もの》に、福《ふく》音《いん》を宣《の》べ伝《つた》えなさい。 マルコ 16:16 信《しん》じてバプテスマを受《う》ける者《もの》は、救《すく》われます。しかし、信《しん》じない者《もの》は罪《つみ》に定《さだ》められます。 マルコ 16:17 信《しん》じる人《ひと》々《びと》には次《つぎ》のようなしるしが伴《ともな》います。すなわち、わたしの名《な》によって悪《あく》霊《れい》を追《お》い出《だ》し、新《あたら》しいことばを語《かた》り、 マルコ 16:18 蛇《へび》をもつかみ、たとい毒《どく》を飲《の》んでも決《けっ》して害《がい》を受《う》けず、また、病《びょう》人《にん》に手《て》を置《お》けば病《びょう》人《にん》はいやされます。」 マルコ 16:19 主《しゅ》イエスは、彼《かれ》らにこう話《はな》されて後《のち》、天《てん》に上《あ》げられて神《かみ》の右《みぎ》の座《ざ》に着《つ》かれた。 マルコ 16:20 そこで、彼《かれ》らは出《で》て行《い》って、至《いた》る所《ところ》で福《ふく》音《いん》を宣《の》べ伝《つた》えた。主《しゅ》は彼《かれ》らとともに働《はたら》き、みことばに伴《ともな》うしるしをもって、みことばを確《たし》かなものとされた。〕別《べつ》の追《つい》加《か》文《ぶん》 - 〔さて、女《おんな》たちは、命《めい》じられたすべてのことを、ペテロとその仲《なか》間《ま》の人《ひと》々《びと》にさっそく知《し》らせた。その後《のち》、イエスご自《じ》身《しん》、彼《かれ》らによって、きよく、朽《く》ちることのない、永《えい》遠《えん》の救《すく》いのおとずれを、東《ひがし》の果《は》てから、西《にし》の果《は》てまで送《おく》り届《とど》けられた。〕 |
2月27日
ルカ 1
| ルカ 1:1-2 私たちの間《あいだ》ですでに確《かく》信《しん》されている出《で》来《き》事《ごと》については、初《はじ》めからの目《も く》撃《げ き》者《し ゃ》で、みことばに仕《つか》える者《もの》となった人《ひと》々《びと》が、私たちに伝《つた》えたそのとおりを、多《おお》くの人《ひと》が記《き》事《じ》にまとめて書《か》き上《あ》げようと、すでに試《こころ》みておりますので、 ルカ 1:- ルカ 1:3 私も、すべてのことを初《はじ》めから綿《めん》密《みつ》に調《しら》べておりますから、あなたのために、順《じゅん》序《じょ》を立《た》てて書《か》いて差《さ》し上《あ》げるのがよいと思《おも》います。尊《そん》敬《けい》するテオピロ殿《どの》。 ルカ 1:4 それによって、すでに教《おし》えを受《う》けられた事《こと》がらが正《せい》確《かく》な事《じ》実《じつ》であることを、よくわかっていただきたいと存《ぞん》じます。 ルカ 1:5 ユダヤの王《おう》ヘロデの時《とき》に、アビヤの組《くみ》の者《もの》でザカリヤという祭《さい》司《し》がいた。彼《かれ》の妻《つま》はアロンの子《し》孫《そん》で、名《な》をエリサベツといった。 ルカ 1:6 ふたりとも、神《かみ》の御《み》前《まえ》に正《ただ》しく、主《しゅ》のすべての戒《いまし》めと定《さだ》めを落《おち》度《ど》なく踏《ふ》み行《おこな》っていた。 ルカ 1:7 エリサベツは不《ふ》妊《にん》の女《おんな》だったので、彼《かれ》らには子《こ》がなく、ふたりとももう年《とし》をとっていた。 ルカ 1:8 さて、ザカリヤは、自《じ》分《ぶん》の組《くみ》が当《とう》番《ばん》で、神《かみ》の御《み》前《まえ》に祭《さい》司《し》の務《つと》めをしていたが、 ルカ 1:9 祭《さい》司《し》職《しょく》の習《しゅう》慣《かん》によって、くじを引《ひ》いたところ、主《しゅ》の神《しん》殿《でん》に入《はい》って香《こう》をたくことになった。 ルカ 1:10 彼《かれ》が香《こう》をたく間《あいだ》、大《おお》ぜいの民《たみ》はみな、外《そと》で祈《いの》っていた。 ルカ 1:11 ところが、主《しゅ》の使《つか》いが彼《かれ》に現《あらわ》れて、香《こう》壇《だん》の右《みぎ》に立《た》った。 ルカ 1:12 これを見《み》たザカリヤは不《ふ》安《あん》を覚《おぼ》え、恐《きょう》怖《ふ》に襲《おそ》われたが、 ルカ 1:13 御《み》使《つか》いは彼《かれ》に言《い》った。「こわがることはない。ザカリヤ。あなたの願《ねが》いが聞《き》かれたのです。あなたの妻《つま》エリサベツは男《おとこ》の子《こ》を産《う》みます。名《な》をヨハネとつけなさい。 ルカ 1:14 その子《こ》はあなたにとって喜《よろこ》びとなり楽《たの》しみとなり、多《おお》くの人《ひと》もその誕《たん》生《じょう》を喜《よろこ》びます。 ルカ 1:15 彼《かれ》は主《しゅ》の御《み》前《まえ》にすぐれた者《もの》となるからです。彼《かれ》は、ぶどう酒《しゅ》も強《つよ》い酒《さけ》も飲《の》まず、まだ母《はは》の胎《たい》内《ない》にあるときから聖《せい》霊《れい》に満《み》たされ、 ルカ 1:16 そしてイスラエルの多《おお》くの子《こ》らを、彼《かれ》らの神《かみ》である主《しゅ》に立《た》ち返《かえ》らせます。 ルカ 1:17 彼《かれ》こそ、エリヤの霊《れい》と力《ちから》で主《しゅ》の前《まえ》ぶれをし、父《ちち》たちの心《こころ》を子《こ》どもたちに向《む》けさせ、逆《さか》らう者《もの》を義《ぎ》人《じん》の心《こころ》に立《た》ち戻《もど》らせ、こうして、整《ととの》えられた民《たみ》を主《しゅ》のために用《よう》意《い》するのです。」 ルカ 1:18 そこで、ザカリヤは御《み》使《つか》いに言《い》った。「私は何《なに》によってそれを知《し》ることができましょうか。私ももう年《とし》寄《よ》りですし、妻《つま》も年《とし》をとっております。」 ルカ 1:19 御《み》使《つか》いは答《こた》えて言《い》った。「私は神《かみ》の御《み》前《まえ》に立《た》つガブリエルです。あなたに話《はなし》をし、この喜《よろこ》びのおとずれを伝《つた》えるように遣《つか》わされているのです。 ルカ 1:20 ですから、見《み》なさい。これらのことが起《お》こる日《ひ》までは、あなたは、ものが言《い》えず、話《はな》せなくなります。私のことばを信《しん》じなかったからです。私のことばは、その時《とき》が来《く》れば実《じつ》現《げん》します。」 ルカ 1:21 人《ひと》々《びと》はザカリヤを待《ま》っていたが、神《しん》殿《でん》であまり暇《ひま》取《ど》るので不《ふ》思《し》議《ぎ》に思《おも》った。 ルカ 1:22 やがて彼《かれ》は出《で》て来《き》たが、人《ひと》々《びと》に話《はな》すことができなかった。それで、彼《かれ》は神《しん》殿《でん》で幻《まぼろし》を見《み》たのだとわかった。ザカリヤは、彼《かれ》らに合《あい》図《ず》を続《つづ》けるだけで、口《くち》がきけないままであった。 ルカ 1:23 やがて、務《つと》めの期《き》間《かん》が終《お》わったので、彼《かれ》は自《じ》分《ぶん》の家《いえ》に帰《かえ》った。 ルカ 1:24 その後《のち》、妻《つま》エリサベツはみごもり、五か月《げつ》の間《あいだ》引《ひ》きこもって、こう言《い》った。 ルカ 1:25 「主《しゅ》は、人《ひと》中《なか》で私の恥《はじ》を取《と》り除《のぞ》こうと心《こころ》にかけられ、今《いま》、私をこのようにしてくださいました。」 ルカ 1:26 ところで、その六か月《げつ》目《め》に、御《み》使《つか》いガブリエルが、神《かみ》から遣《つか》わされてガリラヤのナザレという町《まち》のひとりの処《しょ》女《じょ》のところに来《き》た。 ルカ 1:27 この処《しょ》女《じょ》は、ダビデの家《か》系《けい》のヨセフという人《ひと》のいいなずけで、名《な》をマリヤといった。 ルカ 1:28 御《み》使《つか》いは、入《はい》って来《く》ると、マリヤに言《い》った。「おめでとう、恵《めぐ》まれた方《かた》。主《しゅ》があなたとともにおられます。」 ルカ 1:29 しかし、マリヤはこのことばに、ひどくとまどって、これはいったい何《なん》のあいさつかと考《かんが》え込《こ》んだ。 ルカ 1:30 すると御《み》使《つか》いが言《い》った。「こわがることはない。マリヤ。あなたは神《かみ》から恵《めぐ》みを受《う》けたのです。 ルカ 1:31 ご覧《らん》なさい。あなたはみごもって、男《おとこ》の子《こ》を産《う》みます。名《な》をイエスとつけなさい。 ルカ 1:32 その子《こ》はすぐれた者《もの》となり、いと高《たか》き方《かた》の子《こ》と呼《よ》ばれます。また、神《かみ》である主《しゅ》は彼《かれ》にその父《ちち》ダビデの王《おう》位《い》をお与《あた》えになります。 ルカ 1:33 彼《かれ》はとこしえにヤコブの家《いえ》を治《おさ》め、その国《くに》は終《お》わることがありません。」 ルカ 1:34 そこで、マリヤは御《み》使《つか》いに言《い》った。「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男《おとこ》の人《ひと》を知《し》りませんのに。」 ルカ 1:35 御《み》使《つか》いは答《こた》えて言《い》った。「聖《せい》霊《れい》があなたの上《うえ》に臨《のぞ》み、いと高《たか》き方《かた》の力《ちから》があなたをおおいます。それゆえ、生《う》まれる者《もの》は、聖《せい》なる者《もの》、神《かみ》の子《こ》と呼《よ》ばれます。 ルカ 1:36 ご覧《らん》なさい。あなたの親《しん》類《るい》のエリサベツも、あの年《とし》になって男《おとこ》の子《こ》を宿《やど》しています。不《ふ》妊《にん》の女《おんな》といわれていた人《ひと》なのに、今《いま》はもう六か月《げつ》です。 ルカ 1:37 神《かみ》にとって不《ふ》可《か》能《のう》なことは一つもありません。」 ルカ 1:38 マリヤは言《い》った。「ほんとうに、私は主《しゅ》のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身《み》になりますように。」こうして御《み》使《つか》いは彼《かの》女《じょ》から去《さ》って行《い》った。 ルカ 1:39 そのころ、マリヤは立《た》って、山《さん》地《ち》にあるユダの町《まち》に急《いそ》いだ。 ルカ 1:40 そしてザカリヤの家《いえ》に行《い》って、エリサベツにあいさつした。 ルカ 1:41 エリサベツがマリヤのあいさつを聞《き》いたとき、子《こ》が胎《たい》内《ない》でおどり、エリサベツは聖《せい》霊《れい》に満《み》たされた。 ルカ 1:42 そして大《おお》声《ごえ》をあげて言《い》った。「あなたは女《おんな》の中《なか》の祝《しゅく》福《ふく》された方《かた》。あなたの胎《たい》の実《み》も祝《しゅく》福《ふく》されています。 ルカ 1:43 私の主《しゅ》の母《はは》が私のところに来《こ》られるとは、何《なん》ということでしょう。 ルカ 1:44 ほんとうに、あなたのあいさつの声《こえ》が私の耳《みみ》に入《はい》ったとき、私の胎《たい》内《ない》で子《こ》どもが喜《よろこ》んでおどりました。 ルカ 1:45 主《しゅ》によって語《かた》られたことは必《かなら》ず実《じつ》現《げん》すると信《しん》じきった人《ひと》は、何《なん》と幸《さいわ》いなことでしょう。」 ルカ 1:46 マリヤは言《い》った。「わがたましいは主《しゅ》をあがめ、 ルカ 1:47 わが霊《れい》は、わが救《すく》い主《ぬし》なる神《かみ》を喜《よろこ》びたたえます。 ルカ 1:48 主《しゅ》はこの卑《いや》しいはしために目《め》を留《と》めてくださったからです。ほんとうに、これから後《のち》、どの時《じ》代《だい》の人《ひと》々《びと》も、私をしあわせ者《もの》と思《おも》うでしょう。 ルカ 1:49 力《ちから》ある方《かた》が、私に大《おお》きなことをしてくださいました。その御《み》名《な》は聖《きよ》く、 ルカ 1:50 そのあわれみは、主《しゅ》を恐《おそ》れかしこむ者《もの》に、代《よ》々《よ》にわたって及《およ》びます。 ルカ 1:51 主《しゅ》は、御《み》腕《うで》をもって力《ちから》強《づよ》いわざをなし、心《こころ》の思《おも》いの高《たか》ぶっている者《もの》を追《お》い散《ち》らし、 ルカ 1:52 権《けん》力《りょく》ある者《もの》を王《おう》位《い》から引《ひ》き降《お》ろされます。低《ひく》い者《もの》を高《たか》く引《ひ》き上《あ》げ、 ルカ 1:53 飢《う》えた者《もの》を良《よ》いもので満《み》ち足《た》らせ、富《と》む者《もの》を何《なに》も持《も》たせないで追《お》い返《かえ》されました。 ルカ 1:54 主《しゅ》はそのあわれみをいつまでも忘《わす》れないで、そのしもべイスラエルをお助《たす》けになりました。 ルカ 1:55 私たちの父《ふ》祖《そ》たち、アブラハムとその子《し》孫《そん》に語《かた》られたとおりです。」 ルカ 1:56 マリヤは三か月《げつ》ほどエリサベツと暮《く》らして、家《いえ》に帰《かえ》った。 ルカ 1:57 さて月《つき》が満《み》ちて、エリサベツは男《おとこ》の子《こ》を産《う》んだ。 ルカ 1:58 近《きん》所《じょ》の人《ひと》々《びと》や親《しん》族《ぞく》は、主《しゅ》がエリサベツに大《おお》きなあわれみをおかけになったと聞《き》いて、彼《かの》女《じょ》とともに喜《よろこ》んだ。 ルカ 1:59 さて八《よう》日《か》目《め》に、人《ひと》々《びと》は幼《おさな》子《ご》に割《かつ》礼《れい》するためにやって来《き》て、幼《おさな》子《ご》を父《ちち》の名《な》にちなんでザカリヤと名《な》づけようとしたが、 ルカ 1:60 母《はは》は答《こた》えて、「いいえ、そうではなくて、ヨハネという名《な》にしなければなりません」と言《い》った。 ルカ 1:61 彼《かれ》らは彼《かの》女《じょ》に、「あなたの親《しん》族《ぞく》にはそのような名《な》の人《ひと》はひとりもいません」と言《い》った。 ルカ 1:62 そして、身《み》振《ぶ》りで父《ちち》親《おや》に合《あい》図《ず》して、幼《おさな》子《ご》に何《なん》という名《な》をつけるつもりかと尋《たず》ねた。 ルカ 1:63 すると、彼《かれ》は書《か》き板《いた》を持《も》って来《こ》させて、「彼《かれ》の名《な》はヨハネ」と書《か》いたので、人《ひと》々《びと》はみな驚《おどろ》いた。 ルカ 1:64 すると、たちどころに、彼《かれ》の口《くち》が開《ひら》け、舌《した》は解《と》け、ものが言《い》えるようになって神《かみ》をほめたたえた。 ルカ 1:65 そして、近《きん》所《じょ》の人《ひと》々《びと》はみな恐《おそ》れた。さらにこれらのことの一《いち》部《ぶ》始《し》終《じゅう》が、ユダヤの山《さん》地《ち》全《ぜん》体《たい》にも語《かた》り伝《つた》えられて行《い》った。 ルカ 1:66 聞《き》いた人《ひと》々《びと》はみな、それを心《こころ》にとどめて、「いったいこの子《こ》は何《なに》になるのでしょう」と言《い》った。主《しゅ》の御《み》手《て》が彼《かれ》とともにあったからである。 ルカ 1:67 さて父《ちち》ザカリヤは、聖《せい》霊《れい》に満《み》たされて、預《よ》言《げん》して言《い》った。 ルカ 1:68 「ほめたたえよ。イスラエルの神《かみ》である主《しゅ》を。主《しゅ》はその民《たみ》を顧《かえり》みて、贖《あがな》いをなし、 ルカ 1:69 救《すく》いの角《つの》を、われらのために、しもべダビデの家《いえ》に立《た》てられた。 ルカ 1:70 古《ふる》くから、その聖《せい》なる預《よ》言《げん》者《しゃ》たちの口《くち》を通《とお》して、主《しゅ》が話《はな》してくださったとおりに。 ルカ 1:71 この救《すく》いはわれらの敵《てき》からの、すべてわれらを憎《にく》む者《もの》の手《て》からの救《すく》いである。 ルカ 1:72 主《しゅ》はわれらの父《ふ》祖《そ》たちにあわれみを施《ほどこ》し、その聖《せい》なる契《けい》約《やく》を、 ルカ 1:73 われらの父《ちち》アブラハムに誓《ちか》われた誓《ちか》いを覚《おぼ》えて、 ルカ 1:74-75 われらを敵《てき》の手《て》から救《すく》い出《だ》し、われらの生《しょう》涯《がい》のすべての日《ひ》に、きよく、正《ただ》しく、恐《おそ》れなく、主《しゅ》の御《み》前《まえ》に仕《つか》えることを許《ゆる》される。 ルカ 1:- ルカ 1:76 幼《おさな》子《ご》よ。あなたもまた、いと高《たか》き方《かた》の預《よ》言《げん》者《しゃ》と呼《よ》ばれよう。主《しゅ》の御《み》前《まえ》に先《さき》立《だ》って行《い》き、その道《みち》を備《そな》え、 ルカ 1:77 神《かみ》の民《たみ》に、罪《つみ》の赦《ゆる》しによる救《すく》いの知《ち》識《しき》を与《あた》えるためである。 ルカ 1:78 これはわれらの神《かみ》の深《ふか》いあわれみによる。そのあわれみにより、日《ひ》の出《で》がいと高《たか》き所《ところ》からわれらを訪《おとず》れ、 ルカ 1:79 暗《あん》黒《こく》と死《し》の陰《かげ》にすわる者《もの》たちを照《て》らし、われらの足《あし》を平《へい》和《わ》の道《みち》に導《みちび》く。」 ルカ 1:80 さて、幼《おさな》子《ご》は成《せい》長《ちょう》し、その霊《れい》は強《つよ》くなり、イスラエルの民《たみ》の前《まえ》に公《おおやけ》に出《しゅつ》現《げん》する日《ひ》まで荒《あら》野《の》にいた。 |
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